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Lo-D HS-11D、空気録音動画をアップ

2020/12/21 - Lo-D HS-11D

ここのとこ、TRIO LS-10のレストア記事が続いておりますが(まだ完結していません)、あまり同じ機種のネタが続くのは避けたいという事情から、閑話休題的にLo-D HS-11Dの空気録音ネタです。

Lo-D HS-11D

このHS-11Dは当方の手元に来たときは、それはそれは悲惨な状況で…
ツイーターは左右両方とも断線
ウーファーのセンターキャップは破壊状態
お金出して買うようなシロモノではなかったのですが、ま、何とかレストアして復活させました。レストア記事は以下になります:

Lo-D HS-11D、ハードドームツイーターの断線修理
Lo-D HS-11D、ウーファーセンターキャップ修理とレビュー

音質はTube動画を聞いていただければ一目瞭然(一聴瞭然というべきか)、透明度の高く解像度の高い音質です。これはひとえに抑制的で正確なピストンモーションを促すエッジによるところが大きいのかな、と思っています。チタンドームツイーターも繊細な音質でこのウーファーとはベストマッチではなかろうかと。

YouTubeで閲覧する場合はこちら:
https://youtu.be/CrRX-vpU_-Q
※YouTubeで見た方がタイムテーブルリンクが使えるので見やすいと思います。

1. 00:58 〜 Ride of the Valkyries – Wagner (Classic)
2. 03:28 〜 Gymnopedie no1 – Satie (Classic/Piano)
3. 04:28 〜 Blue Funk – Michael Ramir C. (Funk/Electric Bass)
4. 05:48 〜 Atop A Mustang – Arulo (Latin/Acoustic, Percussion)
5. 06:42 〜 Piano Store – Jimmy Fontanez_Media Right Productions(Jazz)
6. 07:28 〜 Eine Kleine Nachtmusik – Mozart (Classic)
7. 08:50 〜 In the Shadows – Ethan Meixsell (Hard Rock/HM)
8. 10:12 〜 Invisible Pieces – Silent Partner (Blues/Rock)
9. 11:13 〜 Winter – works291 (JAZZ/Piano, Contrabass)

動画にはありませんが、小音量〜大音量で音質の差が割と少ないというのも良いです、小音量でもきちんと低音が出て来ます。これはユニットよりもエンクロージャーのバスレフポートの設計の巧さによるのではないでしょうか。
現代の評価基準でも非常に高いレベルにある秀作ではないかと思います。今現在、当方のデスクトップには事情があって別のスピーカーを置いていますが、なるべく早くデスクトップスピーカーをHS-11Dに戻したいなぁ、と思ったりしてます。

いかんせん、ツイーターの断線率が高すぎるのが難点ですね。

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Lo-D HS-11D、空気録音動画をアップ」への2件のフィードバック

N.Yasuda

11Dを手に入れました。残念ながらRchのツイーターが断線していました。
ボイスコイルが弱っていてハンダ付けしたところ、再び折れ曲がり箇所から折れました。
コイルをほどくのが困難なので、何度か挑戦して端に直接ハンダ付けしました。
でも、ボイスコイルボビンが紙なので炭化して大きな穴が空きました。
穴が有っても動作しますが、1/4円周穴で影響があるので、薄紙を穴の大きさに切って接着剤で補強しました。
紙は接着剤の位置固定用で、強度は接着剤ですね。 問題無く動作している様なので、何とか補強出来たと思います。
なお、ドームはチタンでは無くアルミ合金ですね。 強度は弱くジュラルミンでもありません。
若干潰れたので裏からオイル綿棒で修復しました。
11Dのウーハーはエッジもギャザードでコルゲーションコーンも魅力的ですね。
でも、残念なことにヤフオクで手に入れたものはセンタードームが凹み形状に潰れていました。
おそらく中古店展示中に悪戯で潰されたのでしょう。
しわくちゃでどうしようもないので、木工ボンドを墨汁で薄めて塗って湿らせて柔らかくなったところで
プリンのカップ底に穴を空けたカプラー付けて掃除機で吸いました。
水で湿らせて復帰してから墨汁ボンドで補強した方が良かったかと思いましたが、
ボンド無しだと元の形状に復帰してもまた凹んでしまうかもです。
何とか原形に復帰しましたが、表面はしわしわです。でも乾くとボンドで強度が出て元に近い?強度に成りました。
とここまでは良いのですが、鳴らしてみると高音がキンキンザワザワ酷い音です。
ツイーターがアルミドームの共振満開の様です。 ネットで評判が良い?ツイーターで、
日立がこんな酷い製品造るのも?ですが、事実だからしょうがありません。
ドームの内側にティッシュペーパーにオイルを浸して貼り付けたら大分静かに成りました。
(ティッシュペーパーをドームより少し大きく切り、放射状に切れ込みを入れてOILに浸して貼り付けた。)
しかし、3~5kHz辺りの共鳴音が酷いので色々調べると、ウーハーの高域の分割振動が鳴っている様です。
以上の対策として、2wayネットワークフィルターの見直しと改良をしました。
先ず、オリジナルの11Dではウーハーは0.56mHのコイルインダクタで-6db/octで高域がカットされていますが、
高域共振は下がっていない様です。 やはり、-12db/octでカットする必要があります。
コイル出力にウーハーと並列に6.8μFX2個を追加してfc(-3db)=1.8kHz:fx(-6db)=2.4kHzでカットします。
ツイーターは4.7μFと0.33mHでfc(-3db)=4kHz:fx(-6db)=3kHzで以下はカットされていますが、
ウーハーのカットに合わせて延長する為に4.7μFにコンデンサー10+0.47μFを並列に加えます。
これでfc(-3db)=2.7kHz:fx(-6db)=2kHzになります。
ウーハーのドーム先端とツイーターのドーム先端は0.7㎝程度の位置の違いなので、fx(-6db)=2.2kHzでは1/22波長程度です。
位相ずれは16.5度程度なのでツイーターの極性は逆相が良いです。
また、上記の位置誤差からfx重複度は7%にして上記のfx(-6db)周波数:2.2kHzを算出しています。
結果は、ウーハーとのつながりが良いようで正解でした。
また、低音のピークが70~80Hzに有って中音域が不明瞭に成っていたので、
φ38.5㎜長さ50㎜だったバスレフポートを46㎜延長して96㎜にしました。
これでピークが解消して、60Hzまでだった平坦帯域も50Hzまで改善しました。
低音ピークが解消した結果、中音域が明瞭に成って、重低音のバスドラムの打撃音もかなり改善しました。

返信
YN

私の11Dもキャップが潰れていたので、筆で木工ボンドを墨汁で薄めた液体を塗って柔らかくなったところでプリン容器の底に穴を開けたアダプターで掃除機で吸って直しました。ボンドが入っていると潰れた状態に戻らず乾くと強度が髙くなって問題ありません。修復不能な場合は中華製の紙などのキャップを注文して修理しますが、時間はかかりますがなかなか優秀なものがまともな価格で入手できます。ピッタリのサイズが少ないので近いサイズを使います。
なお、ネットワークの定数などもユニットの極性や位置ずれによる位相を考慮してチューンすると音質が向上します。バスレフポートも延長して低音のピークを無くします。
不十分な容積に大きめのユニットを詰め込んでいるのでピークで誤魔化すんですよね。その為に低音かぶりで中高音が不明瞭に成ったりする。それを誤魔化すためにツイーターの高音をきつくするので耳障りな音に成る。11Dも33Dも同じアルミドームで高音がうるさ過ぎです。 仕方ないので裏側にオイルを垂らして周辺に切れ込み入れて丸く切ったティッシュペーパーを貼りました。簡単で丁度良くダンプして耳障りな共振音が無くなりました。

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