DIATONE DS-200Bのレストア記事の第2回目です。
前回記事は以下になります
前回はウーファーを中心にした記事でした、今回はツイーターやスーパーツイーターなどなどを紹介して完成までデス。
まずツイーターです。
3cmのDUD ω-チタンダイアフラムでDS-501と同じ材質となっています。おそらく、この時期のDIATONEはこのDUD ω-チタンダイアフラムがイチオシだったのでしょうね。1.5kHz〜10kHzを受け持ってます。
そういえば先日記事にしたDS-161のツイーターもω-チタンでした。
一見、アルミニウムに見えるフレームは実はプラスチックというのが時代でしょうか
オーディオ黄金期の70年代末であれば、こういう部分にはアルミニウムのプレートを使っていたかと予想されます。ちなみにこのDS-200B(=DS-211)は1台35000円で当時の20cm3ウェイとしては決して安いモノではないです。
まずスーパーツイーターです。
1.6cmのDUD ω-チタンダイアフラム10kHz〜30kHzを受け持ってます。
裏面の磁気ユニットです。
ここでふと気が付いたのですが、先日記事にしたDS-161のスーパーツイーターも同じ1.6cmのω-チタンダイアフラムで帯域が30kHzでした。というこはフレーム以外はほとんど同じモノっぽいですね、DS-161のスーパーツイーターの裏面を再度見てみると….
型番は1つした変わらない、マグネット形状なども同じですね。
(だからなんなのさーって話ではある)
ネットワークです。
クロスオーバーは1.5kHzと10kHzです。基盤を使わないいかにもDIATONEの中堅機の典型みたいなネットワークです。
いちお謳い文句としては「特にコイルと配線材には直流抵抗の少ないOFCを使用しており、結線部分にもOFCによる圧着ワイヤリング法を採用することで歪感や色付けを排除しています。」だそうです。
改造してどうこうってスピーカーではないので(というかワタクシ、NS-1000MMやLS-1001はイジりましたが、もとも改造は好みません)コンデンサーの容量抜けだけチェックしてそのまんまです。
エンクロージャーは密閉型、ツイーターとスーパーツイーターのフレームの凹も彫られて、しっかり塗装もされています、このあたりがDS-161とのコストの掛け方の違いですな。
グラスウールとフエルトを併用するものDIATONEに多く見られる手法ですね。密閉型としては吸音材は少なめです。
というわけで組み立てた全体像です。ウーファーの色は元々からこんな色なのですが、この色のせいか妙に安っぽく見えてしまいます。けっこうコストのかかったウーファーなんですが….
すでに売却から2年くらい経っているので撮りためた画像を見て当時を思い出しつつ書いたので少し内容の薄い記事になってしまった。気になる音質の方はというと、これまた撮りためたAIFFデータを聞き返すと、ツイーター&スーパーツイーターの能率が高めなのか、DUD ω-チタンダイアフラムの持つ性格なのか、中高音が賑やかしいDIATONEらしくないキャラクターの音質です。低域はそれなりに出てはいるのですが、アッテネーターで高域は下げた方がよいかもしれません。
〜 関連記事 & おすすめ記事 〜
|
||
DIATONE DS-200B、謎モデルのレストア01
|
TRIO KP-7070、マニュアルを見てみよう
|
Victor S-M5、ウーファーのレストアその2
|
TRIO LS-10、レストア作業・序章
|
SANSUI J11、試聴動画と当時のサンスイデザイン
|
TRIO LS-77、第1章・とんでもジャンクでした
|