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SONY SS-R1、レストアその3

2021/03/26 - SONY SS-R1

本業が忙しくて2週間ぶりの更新です。
今回から撮影画像がSONY DSC-RX100m5になります、画像が明るくキレイです!これまでは主にiPhone 8を使ってました。

ソニーのSS-R1の修理、第2回目です。
前回の記事は以下になります:

SONY SS-R1、レストアその1
SONY SS-R1、レストアその2

今回はツイーター〜修理完了までいきます!

ソニー・Rシリーズのツイーターはパンチングメタルのアコースティックレンズ(いわゆる音響レンズ)が特徴なわけです。SS-R1は2層、SS-R3は3層、SS-R5は5層となってます。このアコースティックレンズ、アルミかと思いきや…

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)の錆

赤錆が出てるということは「ど鉄」なわけです。
もう片方は目立たないものの、やっぱり錆が出てます。

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)の錆2

見た目によろしくないので錆を除去して再塗装することにしました。

まずは取り外して1枚1枚に分解です、分解です、分解です….あれ?

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)

えっとプレート同士を繋いでいるというか止めているスペーサー的なものが外れません。接着なのかカシメなのか分かりませんがビクともしないのです。

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)の分解

このリング状のものが全く抜ける気配なしなのです。プライヤーなんかで掴んでグリグリ回せば外れると思いますが、それでは傷だらけになり破壊に近い行為なのでダメですね。

ちなみにアコースティックレンズを外して状態はどんな風になっているかというと

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)を外してみた

ブルーの部分はちょっと固めのスポンジというかウレタンというか、そういう素材です。ウレタンの割に経年で崩壊しそうな気配はなく鮮やかな色を保ってしっかりしたものです。

話はアコースティックレンズに戻りまして、プレートを繋ぐ部分をマスキングして塗ることにしました。黒なので一緒くたに塗ってもいいんですが、樹脂部分は塗色が剥げやすそうなのできちんとマスキング。もちろん、塗装前に錆の箇所は#800〜#1500のペーパーで錆の除去など行なっています。

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)の塗装

パンチングメタルは塗装の剥離が激しく面倒なのでこのまま塗ります、プライマー→艶消しブラックと塗りますした。塗装のできあがりがこちら

SONY/ソニー SS-R1、アコースティックレンズ(音響レンズ)の塗装の仕上がり

とってもキレイでまるで新品のようです(自画自賛)。
これでアコースティックレンズのレストアは完了!

つぎにツイーター本体。
「チタンダイアフラムのバランスドーム型」という凝ったツイーターで、これがなかなか優秀なツイーターなんですよ。1kHz付近から20kHzまで使えるワイドレンジで且つ、高能率で明瞭な音質を奏でるツイーターです。ただし、経年で断線率が高く修理も難しいのがネックです。

SONY/ソニー SS-R1、ツイーター

本機のツイーターはもちろん断線はしてない上、見た目も非常にキレイ!

見た目、あまり汚れていないようですが、湿らせた綿棒で優しく拭くと表面の曇りが取れて輝きが戻ります(拭いた綿棒が真っ黒になるほど)。

SONY/ソニー SS-R1、ツイーターの拭き掃除

スピーカーというものは磁力で空気中の微細な塵をひきつけるせいか、エンクロージャーなんかも一見キレイそうで拭くと拭いた布が真っ黒ってことはよくあります。

ツイーターの裏面、マグネットはそんな感じかというと、大きなマグネットです。

SONY/ソニー SS-R1、ツイーターのマグネット

これにてツイーターのレストア(というよりも掃除とアコースティックレンズの錆除去再塗装程度の作業ですが)終了であとは組み立てるのみ!

組み立て前にネットワークの画像をば

同じRシリーズでもR5とは構成や仕様がちょっと異なります。本機SS-R1のクロスオーバーは1.8kHz、SS-R5は1.2kHzとなっています。吸音材は内壁に丁寧にグラスウールが貼られています。

最後に組み立てて完成です!

凹型のセンターキャップに音響レンズ付きチタンダイアフラムのツイーター、かっこいいです!。ついでにどんな音質かというと、明瞭な中高音にワンクラス上の低域の量感で骨太のしっかりした音質です、つかすっごく良い音でビックリなレベルです。

近々、空気録音をYouTubeにアップしたいと思いますが、いまから収録が楽しみなスピーカーです!

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