昨日、KENWOOD AX-D7-Nをラックから出す機会がありましたので、せっかくなので4chパワー・アンプM-AX-D7-Nも分解して内部の埃除去と画像撮影をしました。
前面には電源スイッチと2chと4chを切り替えるスイッチがあるのみ、いたってシンプルな外観で好感が持てます。
背面パネルはこんな感じ。
KENWOOD AX-D7-Nの特徴としてですね、アンプ類には必ずあるはずのAC電源の差込口がDVDレシーバー側にも本パワー・アンプ側にもありません。「本機だけで事足りるはずなのでそんなもの不要」というポリシーなのかもしれません。
このモデルで唯一ワタクシ的に気に入らない箇所、それはスピーカーターミナル。
これってノブを開き、ケーブルを差し込んでノブをカチンと閉じるタイプなのですが、このタイプのターミナルでノブが折れたことがあるんですよ。そのときの体験のせいでスピーカーケーブルの抜き差しは恐々です。
カバーを開けました、内部は巨大なコンデンサーやトランスが所狭しとあるわけではなく、スカっとシンプル(笑)
画像の左下にある長方形の箱状のものは冷却ダクトです。これがなかなか凝った形状なんですよ。こんな感じで空冷ファンのダクトトンネルの両壁にパワートランジスタが張り付いてます。トンネルの中はおそらくヒートシンクになっていると思います。
こんなの初めて見ました、面白いですね。
パワートランジスタはサンケンとロームですかね。
リレーはスピーカー保護用のものと電源部と2系統で合計5つあります、いずれもオムロン製。まずはスピーカー保護用のもの。
2chと4chを切り替えると盛大に「ガッチン」とリレーの音がするのですが、この4つのリレーのON/OFF時の音ですね。さらにこれとは別に電源部に1つ保護リレーがあります。
掃除するために開けたのですが、結局、埃も皆無でキレイなままでしたので、画像の撮影で終わったしまいました。リレーに関わる諸症状もありませんのでそのままです。
ところでこのパワー・アンプ、前面の2ch/4ch切り替えスイッチでフロントパネルのライティングが変わります。まず2chのとき。
これが4chのとき
なんでもないようですが、温かみのある色のランプでお気に入りです。
好みの問題ではありますが、色違いの「AX-D7-S」になるとこのランプがブルーでちょっと冷たい安っぽい感じになります。
んで、音質ですが、どちらかというと映画を迫力ある音質で楽しむのが目的のアンプですので、低域が強調され気味なややブーミーな音質なのは否めないです(昔のサンスイのアンプっぽくて当方は嫌いではないです)。機器の目的からピュアオーディオ的な目の前で歌っているような生々しいボーカルなどはちょっと無理かも。それでもパワーアンプを別体にしたことで増幅段がデジタルノイズの影響を受けにくい構造ですので、オールインワンになっているものよりも遥かにクリアな音を体感できます。リビングではこれ1台でほぼ事足りますので便利でもあります。コンサートDVD、映画DVDなどで音場切り替えも楽しいです!
難点はボタンが異常に多いリモコンとマニュアル(ダウンロードで入手可)の厚さですかね、いまだに操作を覚えないです。息子はサクサク使っているので、たぶん歳のせいだと思うけど。
とはいえ、リモコンがないと本体のファンクションスイッチのみだけで操作になりますので、中古入手を検討中の人は、必ずリモコンが付いているものを入手してくださいね。
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「KENWOOD AX-D7-N、パワーアンプ分解&内部構造」への1件のフィードバック
先日、コメントをしました。
リンク先のアドレスが入っていたためか、承認待ちになっていました。もしかすると、キャンセルされたかもしれないので、改めて、同じ内容で、コメントさせていただきます。
記事を拝見して、大変に参考になっています。
来週、AIWA SC-61が手元に届くので、エッジの交換をここと見ようと思っています。
もし、このウーファーのエッジの寸法を教えて頂けると、助かります。(記事中のABCD)
突然のお願いで、恐縮です。