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SONY SS-T70ES、意外とイイですよコレ

2020/11/12 - SONY SS-T70ES

長らくNS-1000MMネタが続いて、やっと別件ネタに入れます。
今回は閑話休題的にコレクション紹介ネタです。

1997年のSONYのSS-T70ESです。

SONY SS-T70ESの外観

このモデルはESシリーズのAVシステムの一角を構成するモデルとして発売されたようですが、カタログも見つからず、いまひとつ立ち位置がはっきりしないモデルです。

ユニットやバッフル素材など、けっこう凝ったモデルなのですが、巷では不人気なようでオクでも安く取引されています。

SONY SS-T70ESの外観2

当方もウーファーをパーツ目的で入手したのですが、これがなかなか侮りがたい良い音でして、たまに鳴らして楽しんでたりします。

サランネットを取り付けるとこんな感じです。

SONY SS-T70ESの外観3

サランネットのエンブレムは回すことができますので、縦置きでも横置きでも自在です。

ネット上で検索するとイマイチみたいな評判ですが、きちんと鳴らすとかなり良いんだけどワタクシの耳が駄耳で良い音に聞こえるのだろうか(汗)。もしかしてイマイチな外観からくる印象で「音がイマイチ」とか評価されてないですかね?
とりあえず不人気の原因として考えられるのは…

・AVシステム=音質がイマイチという世間の刷り込みのせい
・ESを冠している割にデザインというか、質感が安っぽい
・なんだか中途半端な立ち位置、どう使えばいいのかと

あたりでしょうか?

余談ですが、これ、新品時は48000円/本もするんですよ、セットで96000円!
けっこう強気な値段です。

細部を見ていくと、なんとなくこの値段の理由も分かってきます。

ウーファーです。

SONY SS-T70ESのウーファー単体

12cmのポリプロピレンコーンのウーファーです。
センターキャップはラバー素材のようでしたが、当方の入手時はすでに経年劣化で粉吹いてヒビ割れておりましたので似た素材の樹脂製センターキャップに交換済みです。エッジはソフトで触った感触からしてかなり上質です。

裏返してみました。

SONY SS-T70ESのウーファーのアルミフレーム

さすがESシリーズ、フレームはアルミです。しかも凝った造形で丁寧に塗装されています(スプレーガンでやっつけ塗りって感じではないです、おそらく粉体吹き付け塗装じゃないかと)。マグネットはアルニコではなく、フェライトの防磁。

ツインウーファーなのでインピーダンスは12〜16Ωあたりと思うのですが、背面には部品番号とTAIWANの表示はありますが、インピーダンス値がなく実値はわかりません。部品番号の末尾の11はインピーダンスではなさそうです。

SONY SS-T70ESのウーファーのマグネット

ツイーターです。

SONY SS-T70ESのツイーター前面から

よくある25mm(1インチ)ではなく珍しい1.9cm(3/4インチ)です。手持ちでは確かVisonik David50のツイーターが1.9cmでした。

で、このツイーター、裏返すと…

SONY SS-T70ESのツイーター背面

made in Denmarkとあります。
Denmarkのどこかのメーカーに作らせたのか、デンマークにSONYの工場があってそこで作ったのかは謎ですが、検索するとSONY Nordic Denmarkなる海外法人はありますんで、そこで作ったのだろうか?謎です。

あぁ、パーツ番号末尾の11はインピーダンスでないっぽいです。

ネットワークはエントリーモデルのものとは異なり、コイルの巻線なども太いものは使われています。クロスオーバーは3kHz。

SONY SS-T70ESのネットワークその1

メタリックブルーのとってもキレイなコンデンサーには「ELYTONE」とロゴが入ってますね。

SONY SS-T70ESのネットワークその2

検索すると台湾のエリトーンというメーカーで音響製品のOEMパーツ専門のメーカーのようです。
もしや、ウーファーもここに製造依頼したのかもしれませんね。

ターミナルはバナナプラグ対応。

SONY SS-T70ESのターミナル

以上、ユニットやネットワーク類にはそれなりのクオリティのものが使われています。

さて、このスピーカーでお金がかかってると思しきもう一つの箇所はエンクロージャーのバッフル。

SONY SS-T70ESのバッフル

オーディオの足跡では「不飽和ポリエステルをガラス繊維で強化したUP-GF材をBMC成形した」とあります。
このバッフル、触っただけでも伝わってくる重量感と硬質感です。共振なんかしそうにないです。検索するとグラスファイバーの一種でMDFのグラスファイバー版のようなものっぽい、日東紡がパイオニア的存在のようです。
でも、見た目がプラスチックのようで安っぽいです…

吸音材はごく僅か、別にケチっているわけではなく、色々やってコレに行き着いたのでしょう(と信じたい)。

SONY SS-T70ESの吸音材

ネットワークの隣にあるのはバスレフダクトです。

最後にサランネットのエンブレムのようにバッフルにあるエンブレムも縦置き横置きのどちらでも対応できるよう、エンブレムが回るようになっています。

さて、音質ですが、冒頭にも書きました通り、かなり良い音です(と思う)。
鳴らして最初に感じるのはバランスの良さ、低域から高域までキレイに出ます。オーケストラ曲のスケール感もよく出てます。この辺りの再現性はさすがAVシステム向けといったところでしょうか。欠点というほどでもないですが、低域の解像度がやや甘め、そのせいかハードロックやファンクなどはややブーミーに聞こえます。

1. 00:32 〜 Ride of the Valkyries – Wagner (Classic)
2. 03:01 〜 Gymnopedie no1 – Satie (Classic/Piano)
3. 04:01 〜 Blue Funk – Michael Ramir C. (Funk/Electric Bass)
4. 05:22 〜 Atop A Mustang – Arulo (Latin/Acoustic, Percussion)
5. 06:16 〜 Piano Store – Jimmy Fontanez_Media Right Productions(Jazz)
6. 07:02 〜 Eine Kleine Nachtmusik – Mozart (Classic)
7. 08:24 〜 In the Shadows – Ethan Meixsell (Hard Rock/HM)
8. 09:46 〜 Invisible Pieces – Silent Partner (Blues/Rock)
9. 10:47 〜 Winter – works291 (JAZZ/Piano, Contrabass)

安く手に入るスピーカーなので、けっこうお買い得だと思います。

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