前回記事に引き続き、FOSTEX GX10ネタです。
あまりにもバッチイため、もうね無我夢中で掃除しましたヨ。
特に筐体は「ちょっと光沢のあるグレーかなぁ」と思ってたら、磨いて行くうちにつや消しの濃いグレーになっていくではありませんか、光沢を醸し出してたのはヤニ。恥ずかしながら、ワタクシもスモーカーですが、我が家は屋内完全禁煙なので、機器類はどれもキレイです。
マイペット、ガラスクリーナー、パーツクリーナーを駆使して片方で2時間ほど格闘してなんとかヤニ汚れは取れましたが、まだ強く拭くと布が微妙に黒ずみますが、まぁ良しと。
ユニットの表側の汚れも概ねキレイにしました。
ところでこのGX10なるスピーカー、DIATONEのM-S07というスピーカーに非常によく似てるんですが…同じもの?
(後記:極似してますが、ユニットなど微妙に異なります)
ツイーターは埃に埋もれてる状態で特に細いリード線を引っ掛けて切らないよう、神経使いまくりでした。ウーファーは着色すべきかどうか悩みどころです(今回は保留)。ちなみに掃除前の状態はというと、こんな感じ
凄いほこりに強烈なヤニ汚れ、昭和の中古オーディオ機器にありがちですが、これ、いったいドコに置いてたんだろう…
さて、今回の掃除で最も厄介なのが、前面のグリルを留めている黒い粘着質の物質、ビスコロイドの塊っぽいですが何でしょうね?
ネトネトしてて、手につく分には汚れてイラっとする程度ですが、服地についたりすると取れないと思います。これ、なんだろう?元々はゴムで経年劣化で液状化したのかなぁ(エラストマーゴムなどは経年劣化でカチカチではなく逆にネトネトになります)。
まず爪楊枝でネトネト物質の塊を取った後、綿棒にパーツクリーナーを染み込ませて延々と拭き拭きしました。この粘着質のブツを取ってもユニットの磁力でグリルは外れないので問題ないです。
今回の掃除で完全分解しましたので、内部の紹介をば。
構成は普通です、かなり立派なネットワークが目を引きます。
ツイーターは当然ながらFOSTEX製、何の変哲も無い普通のソフトドームです、フレームは樹脂製で単品売りの高価なものではないです。
ウーファーは、鈍器系のスピーカーでは珍しい凹上のゴムエッジのウーファーです、大きなマグネットにコーン紙は薄め軽量ですね。これも単品売りのユニットではないです。
よ〜っく、目をこらしてエッジを見ると微細なひび割れが沢山あります。弾性は保ってて触ると崩れるような状態ではないですが、崩壊は近いです。
ネットワークは普通の6dB/octの構成で、コンデンサの容量からクロスオーバーは5000〜5500Hzあたりと思われます。コンデンサーやシーリングした空芯コイルなど、それなりにこだわりを感じます。コンデンサー交換などはしばらく使ってみて決めたいと思います。
エンクロージャーです。
鈍器系スピーカーを鈍器系を言わしめるアルミダイキャストの鋳造品、バッフル面には2mm厚ほどのウレタンが貼られています。剥がして新品に換えようかと思いましたが、特にボロボロになっているわけでもないので、交換はぼちぼち、まずは素材を確保しないといけない。
エンクロージャーの内部です。
補強のリブが入っていたりします、上下にあるマウンター用のネジ穴は貫通してるため、蓋をしないと密閉型にならないのであります(あとで塞ごう)。
さて、このスピーカーの最大の問題はこれ、スピーカーケーブルが直付けなんですよ。これ、意外と不便なんですわ、収納時はやたらと邪魔だし。
次回の記事は直付けケーブルを取り去って、バナナプラグ対応のターミナル化、そして本格的に視聴ですね。いちお届いたときに確認の音出しはしたんですが、まだコレでマトモに音楽は聞いてないんですわ(汗)
以下の記事に続きます:
〜 関連記事 & おすすめ記事 〜
|
||
FOSTEX GX10、オーディオ動画を公開
|
FOSTEX GX10、色気をつけてみる
|
FOSTEX GX10、入手
|
FOSTEX GX10、小改造と試聴
|
Lo-D HS-33D、ツイーターダイアフラム交換・後編
|
Victor S-M5、ドームツイーター修理その2
|
「FOSTEX GX10、分解&掃除」への5件のフィードバック
こんにちわ‼️
現在、fostexのGX10をバラして、
OHしようと考え中ですが、
裏の板が外れません。
多きいネジ二本を外しましたが、
固着しているのか、外れません(T_T)
どうやって外したのでしょうか?
単に力技でしょうか?
よろしくご教示下さいm(__)m
コメント、ありがとうございます。
ワタクシのGX10はネジ2本外すだけで容易に外れました。裏板がエンクロージャーに接着(シーリング)されていないか前面側から覗いてみてください。密閉型鈍器系スピーカーでは密閉度を高めるために裏板がエンクロージャーに接着されているものは、Victor S-M3やRealistic Minimumなど実際に存在します。もしかするとキヨカズ様のGX10もロットの違いでそのような処理をされているか、中古入手であれば前オーナーがそのような作業をされたのかもしれません。
シーリングされている場合、ほとんどの場合、ゴム系接着剤ですのでラッカーシンナーなどで溶解できますが、たまにエポキシでシーリングされていものもあり、その場合はいかなる溶剤でもビクともしないので諦めるしかないです。ラッカーを試す場合は事前に目立たない箇所で塗装を侵さないか試してくださいデス。
昨日、返信したのですが、パソコンからだったからなのか(上記質問はスマホからでした)、表示されていない様なので再送致します。
どうやっても外れませんので、スピーカーユニットを外して、裏から押してみようと思います。
丁寧な御返事をありがとうございましたm(__)m
すみません、当ブログのコメント欄は承認制でワタクシが表示ボタンを押すまで表示はされないです…
前のコメントも届いておりますのが、こちらに返信させていただきます。
ふと思ったのですが、もしかすると、裏板は前面のネットを止めている粘着剤(おそらくブチル)でシーリングされているかもですね。その場合は裏板を押すとネトネトネト〜っと粘着剤が剥がれる感じで裏板が外せるかもしれません。
返信をありがとうございます。
ネトネトに注意して、表側からやってみたいと思います。
前面のネットを外すときに指にネトネトが付いて、
タイヘンでした(>_<)