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FOSTEX GX10、小改造と試聴

2018/01/19 - FOSTEX GX10

前回記事の続きです。

FOSTEX GX10の最大の問題点というか難点である直付けのスピーカーケーブルを普通のターミナルに変更しよう、ってネタです。

フォステックス・GX10の画像・直付けケーブル部分

ネットワークとエンクロージャーの裏側をしげしげと眺めること数分、ネットワークの基盤と裏蓋を留めるネジをターミナルにしてしまえば最もスマートかつ作業量も少ないと結論。

ターミナルを部品箱から選定します。

選んだターミナルは最も出っ張りが小さく、かつ基盤の共締めとしての機能も必要ですので、締結力のある太いネジのものを選びました。ネジ径6mmのものを使います。

早速、穴あけ、ターミナルの鍔が7.5mm&ネジ径が6mmですので、裏蓋のネジ穴を7.5mmに拡張し、基盤の取り付け穴も6mmに拡張して貫通させます。

フォステックス・GX10の画像・ネットワーク背面パネル取り外しと穴開け加工

加工作業はこれだけ。後は組み立てるのみです。
まずは、ターミナルを取り付けます。

フォステックス・GX10の画像・ターミナル変更

基盤を取り付け、スピーカー入力のラインを結線。ターミナルとの結線をハンダ付けすると分解不可能になってしまうため、6mmの丸穴圧着端子でターミナルにワッシャーのように通して結線します。

フォステックス・GX10の画像・改造後のネットワーク背面パネル

左右で+ーの結線が逆になっているのは意図的です(なんとなく気分の問題)。

んでもって完成です!

フォステックス・GX10の画像・正面から

キレイになったこと以外、外観の変更はありません。
模型などで使用するエアブラシがあるので、塗装剥げの部分などを調色して塗装すればキレイにはなるのですが、ラッカー系でしか塗れない。ラッカー系だとパーツクリーナーなどで拭き掃除すると塗装が剥げちゃうんですよねぇ。ウレタンで塗りたいですが、ウレタンはクリアコート用の艶有りクリアしか持ってないです。ま、どうしても気になったら塗ろう!

で、肝心の音の方ですが、視聴に使ったのは芸能山城組の映画・アキラのサントラとKate BushのNever For Ever(邦題:魔物語)です。機材はメイン機で、アンプはYAMAHAのAX-1200、CDデッキはDENON DCD-1650ALです。

率直に言って
素晴らしいです!

このサイズのスピーカーだとどうしてもペコペコなレンジの狭い薄い音になりがちで(NS-1000MMとかSC-V101とか、あまり良い印象がないのです)、鈍器系だとダイヤトーンDS-5BやLo-D HS-1あたりがかなり頑張るものの、それ以外、特にLS-1A系などはAMラジオでトレブルを増強したような音になりがち。

GX10は低域の量感もたっぷり、アキラのパーカッション音やKate Bushのボーカルも生々しく透き通っています、よく出来た16〜20cmクラスの2ウェイ並みの音で、目から(耳から)ウロコです。鈍器系スピーカーの認識を改めさせられるに十分な良さです。ニアフィールドではなく、通常ユースでもいけます。ただ。高域に少しヤマがあるのか、シンバルのアタック音などが妙に強調されるようなクセはありますが、それも個性ということで。

さすがFOSTEXです!

以下の記事に続きます:

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