前回の記事「Victor S-M5、ツイーター断線注意」で各ユニットがシーリング剤のようなものでがっちりと接着されてて分解不可能だったビクターの鈍器系スピーカーS-M5ですが、やっとのことで取り外すことができました。
どうやって外したかというと、ウーファー周囲のシーリングにカッターで切れ込みを入れた後、クサビとして日曜大工で使う細身の鑿(ノミ)を四方に少しずつ打ち込んで引きはがしました。最初はタガネを使おうと思ったのですが、先端が厚過ぎなのと片刃形状になっていないのでNG。コンコンコンとノミを少しずつ打ち込んでイケましたぜ。ツイーターは取り外したウーファーの穴から手を突っ込んで裏から押すことで外せました。
ノミがスライドした跡の塗装が少し剥がれましたが、削れてはいません。後でタッチアップ、もしくはユニットを取りつけると見えなくなるので放置でも可ですな。
ユニットが外れて安心したのもつかの間。
エンクロージャーには例のシーリング剤がガチガチに硬化状態で付着していますので、これを除去しないとユニットを取りつける際に隙間が出来たりと支障が出ます。
→密閉の気密は必要なので、再組み立て時、シーリング剤ではなくウレタンかゴムのパッキンにします。
除去するための溶剤を色々と試したところ、時間を掛ければ普通のラッカーシンナーで塗装を痛めずにシーリング剤だけ溶けるようですので、地道に綿棒とナイロン製のスクレイパーでシーリング剤を落としました。
と書くと簡単そうですが、硬化したシーリング剤がなかなか溶けません。しかも家族には「家の中がシンナー臭い」と苦情言われまくりで、シーリング剤を除去するのに2〜3時間/日の作業で3日ほどかかったっす。いやマジで大変だったっす。キレイに落とせて満足っす。
これでやっとユニットのレストアに着手できそうっす。
続きは以下の記事です:
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