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OTTO SX-5M、コーンツイーターのエッジ修理

2019/04/16 - OTTO SX-5M, ツイーター修理

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少し間が空きましたが、ずっと修理しようしようと思っていたOTTOの20cm 2ウェイ・SC-5Mの朽ちたコーンツイーターのウレタンエッジの修復をいたしました。さて、このSX-5Mですが、SX-C950という機種とほぼ同じ、違いはネットワークのコンデンサ容量のみなんですよね(これについて、詳しくはこちらの記事)。

このスピーカーのツイーターですが、コーンツイーターにしては珍しくウレタンエッジになっています。コーンツイーターは通常はコーン紙の延長のペーパーエッジが多いのですが、珍しいです。そのウレタンエッジですが、こんなことになっています。

OTTO SX-5M、コーンツイーター修復前

コーンツイーターはダンパーが硬質でコーンもほぼダンパーで支えられている状態なので、エッジがなくともウーファーと違って音質には聞いて分かるほどの劣化はないと思うのですが、やっぱり見た目としてよくありません。

エンクロージャーから取り外してバラしました。
アルミのリングとコーン周辺の黒いカバー枠はフレーム一体ではなく、ボンドで留められていますので、ラッカーシンナーを浸透させてしばらく置くと剥がれます。画像ではすでに黒いカバー枠に新エッジを貼っています。

OTTO SX-5M、コーンツイーター分解/エッジ張り替え

新エッジは理想的には元の素材と同じく厚さ1mm程度のウレタンエッジ(スポンジ)が理想なのですが、これが探すと意外とありません。代替品でかなり頭を悩ませましたが、
・振動に対して抵抗が皆無であること
・極薄であること
・劣化しないこと
・見栄えとしてエッジに見えること
などを考えて行き着いたのが不織布です。不織布といってもCDケースに使われるものではなく、手ぬぐいやウエットティッシュに使用されるタイプのものです。これをプリンターインクで黒染めしたものを使っています。

で、組み込んでみました。

OTTO SX-5M、コーンツイーター新エッジで組み立て

エッジ側にラッカーシンナーで薄めたボンド・TB1521Bを塗ってコーンに貼り付けています。アルミリングなども貼り付けます。

OTTO SX-5M、コーンツイーター組み立て完了

いかがでしょう?
ほとんど違和感もないと思います。この後、アルミリングなども接着してエンクロージャーに戻しました。

OTTO SX-5M、コーンツイーター修理完了

久々に音を鳴らしたのですが、一言で言うと「良い音」です。バスレフながら軽量コーンによるキレの良い低音、ホントにのびのびとした開放的な音がします。それでいてガチャガチャと煩い感じはありません。特にジャズ&ロック系にはビシっと鳴りますので最適だと思います。NS-10Mなんかよりもよっぽどバランスも取れてて良い音なのですが、OTTOという地味なブランドでかなり損をしているスピーカーかと思います。ヤフオクには希に出品されても安価で終了することが多いので機会あれば是非聞いてみて欲しいモデルの一つです、ワタクシのお気に入りのスピーカーでもあります。

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OTTO SX-5M、コーンツイーターのエッジ修理」への1件のフィードバック

N.Yasuda

こんにちは、私もケンウッド LS-D500のコーンツイーターのエッジが粉に成って無くなっていましたので、修復しました。
私の場合はイチゴなどの保護用の薄いスポンジをエッジ寸法に切って黒マジックで塗って使いました。接着剤は浸みこんだり上手く付けられないので両面テープで接着しました。
PPコーンでしたが音質的には耳障りだったので、別の紙製コーンのツイーターに交換しました。オリジナルよりほんの少し感度が低いので丁度良いバランスに成りました。

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