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リングドームツイーターの修理

2018/03/13 - ツイーター修理, DENONリングツイーター

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さて、ここんとこ、オクでゲットした古いスピーカーが立て続けにツイーターが断線してた(しかも修理不可能)、ということが続きまして、補修用にドームツイーターを物色してます。

先日、入手したDENONのリングドームツイーター、ジャンクと謳っておりましたのが、音質に興味があったのと修理すれば何とかなるかな、と思ってゲットしたのです。

デノンのリングドームツイーターの画像

リングドームツイーターというのは通常のドームツイーターと異なり、中心部に拡散用のポール(フェイズプラグ)があり、ドーム自体はセンターキャップのない小さなすり鉢のよう形状になってます。

デノンのリングドームツイーターのセンター部分のアップ画像

裏側は普通のドームツイーターと変わりません。
いやしかし、接着剤の使い方などが異常に汚くてヤッツケ仕事感バリバリです、大丈夫なのか>DENON

デノンのリングドームツイーターの背面のアップ画像

で、分解してみました。

デノンのリングドームツイーターの磁気回路取り外しのアップ画像

分解はガッチリかつベトベトに塗られた接着剤をシンナーで緩めて、プレートとマグネットをエイや!と引き剥がします。

テスターで調べると案の定、ターミナルからボイスコイルの途中で腐食断線しておりましたので、ボイスコイルから一巻き解してターミナルへ接続します。
単純に切れてる部分をハンダで繋げばよいと思われるかもしれませんが、その場合、髪の毛よりも細い線にハンダという重量物がつきます。そうすると振動板に繋がるその線も数kHz〜20kHz以上で振動するわけで金属疲労ですぐに断線してしまいます(経験あり)。
ですので、ボイスコイルからの線はそのままダイレクトにターミナルに接続するしかないのであります。

というわけで片側を一巻き解してターミナルへの接続線を確保します。
宝石の鑑定士さんが使うようなルーペ眼鏡でボイスコイルを見ながら、シガの極細虫ピンで作った専用工具でコイル線を引き出しました。

デノンのリングドームツイーターのボイスコイルのアップ画像

凄く細いので画像ではちょっと分かり辛いかも、ボイスコイルから立たせている線がそれです。これをターミナルにハンダ付けすれば復活します。

もう片方も同じようにルーペ眼鏡で見ながら….
ん?ん?ボイスコイルが変、なんと、ボイスコイルがすり切れてます!

デノンのリングドームツイーターの破損ボイスコイルのアップ画像

上の画像で矢印で指した部分、細い穴が開いて向こう側が見えています。すり切れてボイスコイルと振動板が分離寸前です(下記画像の白くなってるのがボイスコイル部分)。

デノンのリングドームツイーターパネルのアップ画像

磁気ユニットのヨークとボイスコイル部分が接触したまま鳴らしたのでしょうね。こんなところが接触するのは使用の問題ではなく、はっきり言って組み立て制度の問題ですね。

これはさすがに修理不可能です。
ゴミ箱に直行!

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