前回までの記事でAurexの鈍器系スピーカー、SS-S1Wを分解&掃除&メンテしました。
・Aurex SS-S1W、分解とメンテナンス・Part 1
・Aurex SS-S1W、分解とメンテナンス・Part 2
今回は腰を据えてSS-S1Wの試聴レポです。
いきなり結論から、SS-S1Wの音質ですが、我が家にある数ある鈍器系スピーカーの中では、音質はかなりガッカリな部類です。我が家には当ブログで記事にしている以外にもノーブランド品入れて20モデルほどの鈍器系スピーカーがありますが、ランクづけをするなら下から数えた方が早いレベルです。ちょっと残念。
具体的には…
レンジが狭く、腰のない音質というか、ちょっと良いラジカセみたいな感じです。ツイーターは勢いよく鳴っているのですが、ウーファーの元気がイマヒトツ。
組み立て時に密閉度やコンデンサの状態は問題なかったです。ウーファーのセーム革エッジが新品時よりも硬くなっているのは確かなので、それが大きな要因かもしれません。エッジがカチカチというわけではなく、柔軟性に欠けるという感じです。約40年間まったく手入れしていない革なので当たり前といえば当たり前ですが…
マスタングペーストのようなホースオイルをエッジの裏側から塗布してエッジに潤いをもたせてみようかな、とも考えたり(レザーを柔らかくするのは、よく言われるミンクオイルではなく、ホース系オイルを使います。当方が使うバイク用レザーウェアなんかは全てこれ)。
ホース系オイルは浸透力が高く柔軟化もてきめんなので、それが原因でロール形状が崩壊しないよう、かなり注意深く行う必要がありそう。それと表側がスエード面なので、レザーオイルの塗布は裏面に行わなければいけないのですが、エッジの裏面に均一に塗るのは難しそうでなかなか踏み切れないです。
今後の検討課題ですな>経年で柔軟性を失ったセーム革エッジの軟化
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「Aurex SS-S1W、試聴レポです」への3件のフィードバック
Aurex ss-s1wのメンテナンス情報を有り難うございます。
最近ss-s1wを2組ほどこうにゅういたしました。
ウーハーが茶色になっていました。
このウーハーは動きも良くよい音を聞かせてくれました。
後から購入したss-s1wはウーハーの前後の動きが悪いため
低音が出ません、現在ウーハーの動きを良くするようにと
1日中CDを回しています。
ウーハーの動きが良くなるのは何時のことか?
なかなか情報の無いこのスピーカーでも気に入り大切に使用いたします。
詳しい情報を頂きまして有り難うございます。
コメントをウオッチリストで保存して参考させていただいています。これからも良い情報をお願い致します
koiwai様
コメント、ありがとうございます。
そうなんです、このスピーカーの情報はあまりなく、当方も最初に分解するときは危うくツイーターを断線させるところでした。当モデルは当時のオーレックスが相当なこだわりで発売した高級ミニコンポと共にリリースしたスピーカーですので、競合機に負けない音質のはずなのです、やはりきちんとウーファーが動けば良い音とのこと(現在、レストア中の上位機のSS-S12Wもかなりの良音です)。当方のSS-S1Wもどうやらkoiwai様の2セット目と同じく、ウーファーの動きに問題があるようです。セーム革とはいえ、40年以上も経った革ですので脂質の潤いもなく柔軟性が乏しい状態です。オイルの類を塗って柔軟性を復活させるよりも、やはり地道に鳴らし込む方がよいのでしょうね。
・セーム革エッジの製作時にロール状に成形して保持するにはどうしているのでしょう。
・なめしたセーム革は柔らかですが、水に浸して使用した後に乾くと硬化します。
・柔らかに保つには揉み上げ処理して、薄い保革オイルスプレーなどかけるんでしょうか?
・でも、ロール成形を保つためにどんな固定剤のスプレーをかけるのかも分かりません。
その後に型で加熱成型等するのかな。
・ロールのヤニを取るには型崩れを防ぐために、ロールの内側に丁度合ったバッカ等を詰めて、
・スチーム洗浄機などであまり高温にしないで蒸気吹きかけるとか、
・油分を溶かす台所洗剤を少し薄めてブラシで溶かし出すとかでしょうか?
・エッジを下にして裏側に洗剤がたまらないようにするとか、
・下にヤニ汚れが落ちるようにするとかして、
キッチンペーパー等で吸い取って汚れが無く成ったら、
お湯で同様にして洗剤を拭き取って乾かすのかな。
・完全に乾くとエッジが硬化してしまうので、
生乾きで下向きのまま音楽信号入力してもみほぐすとか。
・ある程度乾いてきたら保革オイルを塗るとか。
・その前に成形保護剤つけるんでしょうね。
・でも、保護剤が何か分からないのが難ですね。
・スエード靴等の汚れ防止スプレーかな?