コロナ禍で自粛状態ですんで、おうちでメンテナンスです。
数ヶ月前に入手したAurexの鈍器系スピーカー、SS-S1Wです。
いつもこの手のブツを入手するたびに思うんですが、これって遺品ですかね?
きっとリサイクル業者が引き取った遺品なんだろうなぁ…
このモデルの特徴としては、セーム革エッジの10cmウーファーです。メーカー製造のセーム革エッジのスピーカーはこれ以外に知りません、なかなか珍しいです(海外製品にはあるのかも)。
全ユニットからの出音はOK、前面ネットのダボも折れなし、外観の汚れ以外はほぼ完璧な状態なのですが…
この個体、バッフル面やエッジの色から分かるように強烈なヤニです。
画像ではまぁまぁキレイに写っていますが、実物はスンゴイです!
これまでヤニだらけの中古品はいくつも見ましたが最強最悪の凄いヤニです。
どのくらい凄いのかというと…
ヤニでシリアルナンバーの文字が読めないっす、こんなの初めてっす。
スピーカーを燻製にでもしてたんですかね?
ここまでヤニが凄いと逆に前オーナーのご家族の健康状態を心配せずにおれません(笑)
もしかするとヤニだけではなく、リビングでロースターを使って焼肉とか台所から流れてくる料理の煙とか色々と混じってるのかもしれません(ワタクシも幼少の頃、家族で居間で焼肉なんて普通にありましたし)。
とにかく頑張って分解&掃除します!
「東京芝浦電気株式会社」って書いてるところに時代を感じます。
前面ネットは多くの鈍器系と違ってダボ穴で容易に脱着できる形式です。
が、ヤニだけじゃなく、埃も凄い(笑)
前面ネットはバケツに水を入れ、マイペットぶっ掛けてブラシで水洗いしました。
茶色の凄まじい泡でした…
さて、このスピーカーのバッフルはアルミの1枚板が化粧板となっていますのが、このアルミ板を留めるネジはユニットも留めるネジでもありますのでスピーカーを仰向けにして作業します。
このアルミ板を外す際は要注意、アルミ板の下にラバーのバッフルがありますので、それが一緒に持ち上がって外れないよう注意しつつ、ラバーから剥がしながら持ち上げます。
特にツイーターの箇所はラバーがアルミ板と一緒に持ち上がらないよう画像のようにラバー部分を抑えてください(理由は後述)
アルミのバッフルを外すと次はラバーのバッフルが現れます。
このラバーのバッフルはいきなり剥がさないように!
ラバーバッフルをいきなり剥がしてはいけない理由、それはツイーターの両耳の導入線をコートするラバーボンドとラバーバッフルが高い確率でくっついてて、ラバーバッフルをいきなり剥がすとツイーターの導入線をラバーボンドごと引っ張って切ってしまう可能性があるためです。
ゆっくりとラバーバッフルを持ち上げ、導入線をコートするラバーボンドとラバーバッフルがくっついていれば剥がしながらラバーバッフルを慎重に捲りあげます。
この個体は導入線をコートするラバーボンドとラバーバッフルがくっついていましたが、無事にラバーバッフルを剥がすことができました。
もし無造作にラバーバッフルをめくり上げて、ラバーバッフル+ダイアフラムへの導入線+それを押さえるラバーボンドが一体で持ち上がると、導入線が断線することがあります(危)。
フロントバッフルはこんな構成になっています。
ユニットはガスケットが張り付いているので、それを剥がして取り出します。
ぅぅぅ、汚い….
それではお掃除開始です!
エンクロージャーはガンメタル色なので一見、ヤニが分かりにくいのですが、部品を外したり拭いたりすると猛烈にヤニまみれなのが分かります、触っただけで病気になりそう(笑)
茶色が検出されなくなるまでマイペットで掃除、というか洗浄作業です。
エンクロージャーの洗浄まで終えたところで、画像が多いのでパート2に続きます!
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