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Rotel Domus 250、スコーカーのレストア・その1

2019/06/10 - Rotel Domus 250

Rotel Domus 250というスペイン製の古いスピーカーのスコーカー&ツイーターの音が出ない超ジャンクなセットがオクで安値で出ておりましたので、開始価格で入札したらそのまま終了しました。

Rotel Domus 250、ツイーターとスコーカーのセット

Rotel Domus 250というスピーカーがどういうスピーカーなのかオーディオの足跡にも情報が無く謎でして、ネットで検索しても情報は非常に少ないです。ちなみに日本のオーディオ機器メーカーのローテルとは無関係です。いくつかヒットして見つけたのがこれ

Rotel Domus 250Gumtreeより引用:リンク

20cmの3ウェイです。70年代末頃の製品らしいです。このモデルの他に同じスコーカー+ツイーター+30cmウーファーでRotel Domus 350というのもあるようです。出品時は250なのか350か記述されておりませんでしたので、便宜上250であるとします。

まずスコーカーです。

Rotel Domus 250、スコーカー

38mmのソフトドームスコーカーです(口径はこの後分解して分かった)。フレームはプラ製、製品時の画像の通り、これ自体で18cmユニットくらいの大きさがあり、背面には巨大なマグネットが使われています。出音の確認をしてみましたが、蚊の泣くような小さな音しか出ません。ま、ジャンクですから(笑)

ツイーターは2.5cmのソフトドーム、振動板はクロス系ではなく透明なフィルムのような素材です。

Rotel Domus 250、ドームツイーター

フレームは厚いアルミ製で見た目以上に重量があります。こちらはLR両方とも普通に音が出ました。落札価格的にはツイーター代と考えれば十分に安いものでしたので、損な感じはないです。むしろ儲けモンだったかな、と。

それでは表題のスコーカーの方に着手します。
まずは分解してみました。

Rotel Domus 250、スコーカーを分解

なぜ極小な音しか出ないか分解して一発で分かりました。ダイアフラム全体に塗られていたダンプ剤が硬化して石のようにカッチカチです。とりあえず、ブレーキフルードで溶かしつつ除去します。

ダイアフラムの布地が見えるまで、ラッカーシンナーなども使ってダンプ剤を落としました。

Rotel Domus 250、硬化したスコーカーのダイアフラム

もうねコッテコテです(笑)
ダンプ剤、なかなか落ちません、前途多難ですな…

なんとか頑張って硬化したダンプ剤を全て除去しましたよ。

Rotel Domus 250、ダンプ剤を除去したスコーカーのダイアフラム

ベースのダイアフラム自体はキレイなもんです。少し押すとフワっと柔軟性もあり、ロールエッジの状態も問題なし。これで普通に音が出てくれれば再び新しいダンプ剤を塗るだけで復活するのですが…

Rotel Domus 250、スコーカーの再確認

甘かったっす。片方は正常に鳴ってるようなのですが、片方の音が小さいです。直流抵抗は画像にある通り2.2Ωと1.9Ωでちょっと差が大きいかな程度です。このままでは原因も分かりませんので、意を決して音が小さい方のスコーカーのダイアフラムを外してボイスコイルをチェックしてみることにしました。

ボイスコイルの状態を見ると、黒ずんでます。焦げてる色ではないです。

Rotel Domus 250、不調スコーカーのボイスコイル

この黒ずみは腐食かな?
焼けた感じではありません。ボイスコイルがこんなことになっているのは初めて見るので何とも言えませんが、正常な状態でないことだけは確かです。

分解して原因まで分かると修理したくなるのが人情、
・同じ口径のボイスコイルを探してみる
・以前、Victor S-M5のツイータ-レストアのように、いっそダイアフラムごと交換
のいずれかですが、前者は全く見つからず、後者はハードドーム(チタン)のダイアフラムなら見つかりました。中華製で買っても高価なものではありませんので、とりあえずこのハードドームのダイアフラムを調達してみることにしました。

続きは以下の記事です:

Rotel Domus 250、スコーカーのレストア・その2

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