GWにツイーターの断線修理したまま放置していたLo-DのHS-11Dのウーファーのセンターキャップ修理です。ツイーターの断線修理の記事は以下です。
センターキャップは潰れているとかいうレベルではなく、破れています。
潰れているのは子供の攻撃とかありがちなので分かりますが、破れるというのはいったいどういう扱いをしていたのかと。何かどこかにブツけたのならコーンにもダメージがありそうなんですが。
名機と言われたスピーカー、修理しないわけにはいきません。
ウーファー自体は前面から見るとアルミ枠ですが、ユニットのフレームは鉄です。マグネットはこのクラスの既製スピーカーとしては立派です。
センターキャップを撤去しました。左右でバランスをとるために無傷のもう片側のセンターキャップも交換します。
センターキャップ内は色褪せしていないので元のコーンの色ですね。エア抜きの穴が3つ開けられています。
こういう手法は初めてみました。よくあるのはALTECの416やONKYOの古いウーファーのようにセンターキャップ中央に穴を開けてるタイプですね。
この後、汎用のセンターキャップを貼り付けて修理は終了
ついでなのでエンクロージャーを綺麗にします。
・欠けた箇所を埋めて再塗装
・光沢仕上げなので全体にコンパウンドで磨き
の作業です。再塗装は黒で塗った後、クリアコートです。
吸音材の入れ方も色々と試行錯誤したのでしょう、向かって右のみで左側には吸音材はありません。バスレフポートに向かう音質を調整したかったのかな?
余談ですが、このサイズでウーファーの留めネジ8本はすっげー面倒臭いです…
ネットワークは空芯コイル+フィルムコン+細い配線に手堅さ&実直さを感じます。いかにも「ザ・日立」って感じです。
長らく部屋の片隅に放置してて、これでやっと使えると思うと感慨深いです。ウーファーは、音質に影響が出ないようエアブラシでインクジェット用黒インクを薄吹きしています。エンクロージャー、ピカピカでツヤツヤなの分かります?
ユニットの腐食部分を磨きたかったのですが、シャンパンゴールドのアルマイトを除去してしまうこととイコールなので今回はそのままにしておきました。
サランネットは透け度が高いもの、エンブレムが欠けているので何とかしたいところです。
粗を探せばタッチアップ跡や欠け補修などもありますが、遠目にはツヤツヤのピカピカです。
こういう光沢仕上げのエンクロージャーの場合、地道に掃除するよりも鏡面仕上げのコンパウンドで一皮剥いた方が早くキレイになることが多いです(実践する方は底面など目立たない箇所で一度試してから行ってください)。
音質ですが、低音から高音までくっきりで低ノイズ。ギャザードエッジってコーンが動く量が少なそうですが、きちんと出ます、って当たり前か。全体的に解像度が高く、透明感高い音ですね、Tears For Fearsの「Everybody Wants To Rule The World」やSadeの「The Sweetest Taboo」みたいな曲は特にいい感じです。特にTears For Fearsは何を聞いてもハマる感じ、透明感が気持ちいいです。小音量でもそれなりに低音が出てるのはさすがバスレスの恩恵かと思います。モニター的だけど、NS-10Mほど厳しくないって感じですかね(なんだそりゃ)。どっちを選ぶかというと、こっちですね。
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「Lo-D HS-11D、ウーファーセンターキャップ修理とレビュー」への2件のフィードバック
はじめまして、こんにちは。
センターキャップはオリジナルより大き目で立派に観えますね。
張り替える時は元のキャップの接着部は残して新たなキャップを貼った方がコーンを傷めないと思いますが、キャップ径が変わると問題有りますか?
ユニットとの配線が何故か異常に細いので?
でも、コイルやコンデンサのリード線も同じ様なもの。
配線は短いし問題無いのかも。
ちなみにコイルはフェライト鉄芯ですね。
空心だと10倍位大きくなります。
巻径が10倍でインダクタンスは100倍に成るので
比透磁率が100の鉄と比べて1の空心は径で10倍位の大きさに成ります。
なお、フェライトは比透磁率が600位なので鉄心よりも更に小さくなります。