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KENWOOD LS-1001、良音化計画・その3

2020/12/02 - KENWOOD LS-1001

ケンウッド・LS-1001の改造ネタ、前回記事の続編(完結編)です。
前回記事はこちら:

KENWOOD LS-1001、良音化計画・その2

今回のテーマは、前回のネットワークの抵抗値の変更で生じたクロスオーバー周波数付近の谷

KENWOOD LS-1001(LS-300G)の改造後の周波数特性

の改善です。

実を言うとですね、最初にこのスピーカーを分解したときにツイーターの接続が逆相になっていことに気づいてたんですよ。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のツイーターの接続線

赤の+配線がツイーターの小さなー端子に接続するようになってます。黒のー配線は逆にツイーターの大きな+端子に接続するようになってます(それぞれテスターで極性も確認済み)。

ツイーターの逆相接続は様々な効果を狙ってよくあることなので、そのときは大して気にしていなかったのですが、クロスオーバー周波数が変わることでそれが悪影響として表面化したのが上記の特性の谷の部分です。

というわけで、今回は単にツイーターの接続を+ー逆にして正相にするだけです。
LS-1001のツイーターは+ーで端子の大きさが異なりますので、ファストン端子を合わせないといけないのですが、元々のファストン端子を切り落として新たに逆の大きさのファストン端子をカシメてもいいのですが、それだと元に戻せないのでアダプタ的なケーブルを作成しました。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のツイーターの接続アダプタ

さて、結果はというと…

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のツイーター正相後の周波数特性

見事に谷がなくなりフラットな特性になりました!
1〜2kHz付近の緩い谷まで解消され、いや、ここまで上手くいくとは思いませんでした。

いつものようにいつものごとく、空気録音動画も収録しました。
最後のこの改造の音だけ誰が聞いても(ワタクシも聞いて「おぉ」と声が出たほどです)ガラリと上質になったことが分かるほど変わりました。参考までに録音は、ノーマル → ネットワーク抵抗値変更 → さらにツイーター正相化と立て続けに3本の動画を連続して収録しているのでマイクの位置や録音設定はまったく同一です。そういう収録事情もあってノーマルに戻せるような改造を、というわけです。

なぜか中低域も分厚く聞こえるのはウーファーが出していた1〜2kHz付近が前面に出て来たことで、ウーファーの受け持つ帯域が淀みなく出てくるようになったから、と勝手に推測しています。

それでは、空気録音です

いつものようにいつもの曲群です(変わりばえなくてスミマセン)

音源はYouTube Audio Library、mixkit.co、works291から入手した著作権フリー素材です。
All music sources are ROYALTY-FREE from YouTube Audio Library, mixkit.co and works291.

1. 01:36 〜 Ride of the Valkyries – Wagner (Classic)
2. 04:06 〜 Gymnopedie no1 – Satie (Classic/Piano)
3. 05:06 〜 Blue Funk – Michael Ramir C. (Funk/Electric Bass)
4. 06:27 〜 Atop A Mustang – Arulo (Latin/Acoustic, Percussion)
5. 07:21 〜 Piano Store – Jimmy Fontanez_Media Right Productions(Jazz)
6. 08:06 〜 Eine Kleine Nachtmusik – Mozart (Classic)
7. 09:28 〜 In the Shadows – Ethan Meixsell (Hard Rock/HM)
8. 10:50 〜 Invisible Pieces – Silent Partner (Blues/Rock)
9. 11:51 〜 Winter – works291 (JAZZ/Piano, Contrabass)

YouTubeリンクはこちら
・KENWOOD LS-1001・ネットワーク改造&ツイーター正相接続バージョンを空気録音。
crossover register & tweeter connection customized

https://www.youtube.com/watch?v=QkzNI2b9U9k

後日、NS-1000MMの改造の後に作成したような
・ノーマル
・抵抗値を下げたもの
・抵抗値を下げツイーター正相化接続したもの
と比べしやすいよう、比較動画を作成してアップする予定です。

この後日、LS-1001はこのまま実家に持っていき、おそらく今頃は母親が映画音楽や歌謡曲をガンガン聞いていると思います。

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KENWOOD LS-1001、良音化計画・その3」への3件のフィードバック

candy

バイワイアリング、逆接続で6デシベル。ウーファー空芯コイル、ワイアー径1.5mm(0.89mH)
ツイター、フイルムコンデンサー(0.69μF)
アッテネッター調節で非常に満足できる音質でなっています。

返信
    sputnik01

    candy様
    コメント、ありがとうございます。
    このスピーカーはユニット、エンクロージャーは出来がよく、ネットワーク次第でガラっと生まれ変わりますね。秘めたるポテンシャルは相当高いので、それを引き出して楽しむのもこのスピーカーならではの醍醐味だと思います。

    返信
ぺぐちゃん

改造記事の通り、抵抗変更と極性変更してみました。特性も測定しましたが、記事の通り、ほぼフラットになっています。ご提案の手法は非常に再現性が良いと実感しました。コンデンサに良いものを奢ったので、聴感上も非常に品位が上がりました。
因みに、ウファーをフルレンジにして、ツイーターをコンデンサのみで接続する方法も試しました。音のスピード感は感じますが、音がが固く中心に集まる感じで拡がり感が再現できませんでした。

返信

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