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YAMAHA NS-1000MM、分解整備(後編)

2020/02/27 - YAMAHA NS-1000MM

YAMAHA NS-1000MM、良音化計画です!

これまでの記事はこちら:
YAMAHA NS-1000MM、良音化計画始まり
YAMAHA NS-1000MM、分解整備(前編)

分解整備の後編です。

NS-1000MMは見た目、3ウェイ構成ですが、実際はネットワークは2ウェイで2本のツイーターが並列に接続されています。当記事では2本のツイーターを区別するためにあえてスコーカー、ツイーターと呼称します。

後編はスコーカーから。

スコーカーの取り外しは要注意。
ファストン端子が固く嵌っており、力任せに引き抜くとスコーカーの端子の接着剤が剥がれて、端子ごとユニットから外れます。最悪、端子とボイスコイルが断線して要修理となります。
このスコーカーの端子の取り付けは脆弱なのです(端子の接着剤が剥がれ、端子自体がグラグラになって危うくスコーカーの端子ごと引く抜くとこでした)。

まず、スコーカー外観です。各ネジの位置やディフューザーの形状など、NS-1000Mによく似せて作られていますが、NS-1000Mはベリリウム蒸着のハードドーム、NS-1000MMはソフトドームです。

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)外観1

スコーカー裏面のマグネットです。防磁用のキャンセルマグネットが付きます。結線のための端子が見えますが、接着面積が小さく取れやすいです。前述しましたがファストン端子を抜く際は要注意。

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)外観2

前面の保護ネットを取り外しました。NS-1000Mのネットは周囲にあるゴムリングで固定されていますが、NS-1000MMのネット周囲の黒リングはフェイクです、ネットは溝にボンドで固定されているのみ、ラッカーシンナーで緩めてネットを剥ぎ取ります。黒リングは樹脂製ですので、無理に剥がすと折れますので注意!

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)のネット取り外し

ディフューザーを止める3つのネジ(上記画像の青矢印)はフェイクです、ドライバーで回しても外れません、ドライバーを差し込んでグリグリ回してはいけません(NS-1000MMはフェイクだらけやなぁ)。

ドーム拡大、タンジェシャルエッジでないのが残念です。

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)のドーム拡大

ドームダイアフラムは筆で優しく埃を掃除しました。復元力のあるソフトドームですので、それほど神経質になる必要はありません。

抵抗値を図ると振り切りましたので、もしやと思い画像の赤で囲んだ箇所にテスターをあてると、なんと導通があります(笑)。

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)の異常

下記画像、赤矢印の4箇所のネジを外してマグネットを分離します(このネジはフェイクではありません)。ネジを外したらジワリジワリと様子見しながら慎重に前面フレーム部分とマグネットを分離します、いきなり分離してはいけないのはドームユニット共通の鉄則です。

NS-1000MMのスコーカー(ツイーター)のマグネット分離・分解

別のドーム型ユニットでいきなり分離したところ、ダイアフラムは前面フレーム側、導線〜端子はマグネット側に接着という構造で、導線を引き千切ったことがありますので…

分離できました、磁気ユニットの赤で囲んだ箇所と青で囲んだボイスコイルから端子に向かう導線部分で接触があったようですので、赤で囲んだ箇所にセロテープを貼って絶縁して再組み立て。

分解したNS-1000MMのスコーカー(ツイーター)

普通に音が出てたのがイマイチ解せない、磁気部分がアースになってる状態になってたのだろうか。

ということで、以上がスコーカー(ツイーター)部です。見た目から特殊な感じがしますが、なんのことはない実態はごく普通の2.5cmのソフトドームツイーターです。

次、ツイーターです。

NS-1000MMのツイーターの外観1

これは当初の予想通り、ピエゾタイプのユニットでした。

NS-1000MMのツイーターの外観2

なぜかというと、42mm四方のフレームに収まるようなマグネットのツイーターはネオジウムでしかないわけで、当時の価格でネオジウムマグネットのツイーターはないだろう、ということはピエゾタイプしかないわけで。

NS-1000MMでは、このツイーターがネットワークからスコーカーと並列に接続されているんです。つまり並列接続でツイーター2発という構成です。ツインウーファーなど、ユニットの並列接続は割と普通にあるのですが、通常は同じユニットを並列接続します。このスピーカーのように異質なユニットを並列に接続しているのは初めて見ますが、インピーダンスとかどうなってんでしょ?

最後にネットワークとターミナルです。

ネットワークはクロスオーバー7kHz/12dB・octです。

NS-1000MMのネットワーク

1本15000円のスピーカーのネットワークですから、こんなもんでしょう的な感じです。

よく知られたことですが、NS-1000MM内部には吸音材が全く入っていません。
そういうものはサラウンドの安モノのリア用スピーカーでしか見たことなかったです…

一方、ターミナルはやたら立派です。鉄部品にメッキかと思ったら、これ、真鍮無垢材です。緑青が出ていましたので磨きました。無垢材なので遠慮なくサンドペーパー、ワイヤーブラシ、ピカールが使えます。

NS-1000MMのターミナル

一番右にあるものが磨いたもの、ピカピカになります!
磨く際、赤や黒の部分はゴムベルトですので、針などで引っ掛けて持ち上げれば簡単に外れます。

NS-1000MMのターミナルの赤黒ベルト

ということで、各部分解と掃除を同時に行い、ひととり整備が終わりましたので組み立てました。エンクロージャーはビニールクロス貼りなのでマイペット&ガラスクリーナー&パーツクリーナーを駆使して掃除。

NS-1000MM、整備して組み立て

薄汚れてバッチイ感じでしたが、十分に美品の域かと思います。ターミナルもピカピカですし、当初問題となっていたネジもステンレス製の新品に交換してこの通り、

NS-1000MM、ネジのステンレス化

ピカピカで清々しいです!

以上、前編&後編に渡って分解整備と掃除、各ユニット考察をいたしました。

「YAMAHA NS-1000MM、良音化01・考察&吸音材」に続く

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