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KENWOOD LS-1001、良音化計画・その1

2020/11/26 - KENWOOD LS-1001

実家の母親の音楽鑑賞のために入手したケンウッドLS-1001です。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)の正面画像

 

KENWOOD LS-1001(LS-300G)の背面画像

本機は単体でLS-300Gというモデルで発売もされていましたが、同社の高級ミニコンポシリーズのK’sシリーズのスピーカーとしての型番LS-1001の方が多く売れたようで、LS-300Gを冠したものは割と希少です。

このLS-1001、かなり内容の濃い造りでポテンシャルも高いスピーカーですが、同社のLS-SE7やLS-7PROなどの廉価版のモデルと似たデザインのせいか、人気はいまひとつのようです。
それらのモデルとは一線を画す高級感があるのですが、実際に見ないとなかなか伝わりにくいかと。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のエンクロージャー仕上げ

このモデル、実はけっこう凄いんですよ(脱ぐと凄いんです、みたいな)。
93年といえば、まだまだバブルの余波が残ってた時期ですからね、なかなかの物量投入っぷりです。

まずウーファー
オーディオの足跡さんを見ると15cmウーファーとされていますが、実測はLS-SE7やLS-7PROなどと同じく12cmです。元から15cmと発表されたのか誤記なのかは不明ですが、いわゆる15cmではないです。

ブラックの外周フレームは化粧リングや樹脂素材ではなく、分厚いアルミ無垢のフレームそのものにきちんと塗装されたものです。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のウーファー、前面から

エッジはロールが大きくソフトで上質なものです、製造されてかなり長い年月が経ちますが、経年劣化の兆候は見られないです。コーンはコルゲーション入りでダンプ材が塗られています。

ひっくり返すとフレームがよくわかります。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のウーファー、背面、フレーム

素晴らしいの一言です。
いまや高級機でもない限り、なかなかお目にかかれないフレームです。磁気ユニットの中央には空気抜きの穴があります。時代を反映してか防磁型。

ワイドレンジなツイーター。
ダイアフラム口径は2.8cmとやや大きめで低いfoが特徴です。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のソフトドームツイーター前面

下部の三角の凸はロットによってあったりなかったり、何のためのものかは分かりません。ボイスコイル部にダンプ剤として磁性流体を入れたユニットとしては割と早出のものです。ただ、この磁性流体、経年でドーム表面に滲んでくるんですね。ドームが黒く濡れたような個体があるのはそのためです。磁性流体自体は磁石にくっつく液体という性質上、ドバドバ流れ出てくるものではないのですが、見た目上あまりよいものではないです(磁性流体、JBLのドライバーなんかにも入ってて困りもの扱いですね)。

こちらもアルミ素材が惜しみなく使われています。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のソフトドームツイーター背面

エンクロージャーは実際に見ると単体モデルとしてしっかりと仕上げられています。吸音材は底に少量が入れられています。この辺り、チューニングの鍵になりそうです。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のエンクロージャー

バッフルはMDFとパーチクルボードのコンビネーションになっており、計測すると厚さ41mm!でした。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のバッフル

LS-SE7やLS-7PROでは前面の黒い箇所は樹脂製で安っぽいですが、こちらはMDFでがっちり重量感のある佇まいです。

このモデルの音質を決定的にしているのはネットワークと思われます。細かく言うとネットワークボードにある抵抗ですね。7.4Ωの抵抗がツイーターに対して直列で入ってます。

KENWOOD LS-1001(LS-300G)のネットワーク

検索するとこれで-6dB分の減衰。けっこうな減衰量です。

総合的に見ると、ツイーターを減衰して吸音材は少なめ、バスレフダクトなどからまろやかで低音がズンドコくるようなセッティングです。あの時代に好まれた音質ですね。

使用ユニットなどの割に妙に中低域に振った音質のせいかネット上でも改造する人が多く見つかるスピーカーの一つです(もしかすると最も改造ベースにされているスピーカーかも、ですね)。
ワタクシもちょっとイジって楽しんでから実家に送ろうかと。

ピンクノイズ計測のf特は以下のようなグラフです

KENWOOD LS-1001(LS-300G)の周波数特性

2kHzを超えたあたりからダラ下がりなのが分かるかと。
今回の良音化計画では、このダラ下がりを改善してみようかと。

改造前にノーマル状態の空気録音を収録しました。
これのみ単体で聞くと低音は狙い通り、ズンドコ十分すぎるほど豊かで12cmとは思えない量感があり、広域も出ている感じがします。が!レンジが広くバランスの良いスピーカーの後に聞くと冴えというかシャープさが足りない音です。

YouTubeで直接見る場合のリンクは下記です:

1993 KENWOOD LS-1001・無改造フルノーマル状態。空気録音/Sound Check
https://www.youtube.com/watch?v=-F9Taz9Ty04

音源はYouTube Audio Library、mixkit.co、works291から入手した著作権フリー素材です。 All music sources are ROYALTY-FREE from YouTube Audio Library, mixkit.co and works291.

1. 01:05 〜 Ride of the Valkyries – Wagner (Classic)
2. 03:35 〜 Gymnopedie no1 – Satie (Classic/Piano)
3. 04:35 〜 Blue Funk – Michael Ramir C. (Funk/Electric Bass)
4. 05:56 〜 Atop A Mustang – Arulo (Latin/Acoustic, Percussion)
5. 06:50 〜 Piano Store – Jimmy Fontanez_Media Right Productions(Jazz)
6. 07:35 〜 Eine Kleine Nachtmusik – Mozart (Classic)
7. 08:58 〜 In the Shadows – Ethan Meixsell (Hard Rock/HM)
8. 10:19 〜 Invisible Pieces – Silent Partner (Blues/Rock)
9. 11:20 〜 Winter – works291 (JAZZ/Piano, Contrabass)

この記事の続編、公開しました!

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