メニュー

SONY SS-X100、レストア・その1

2021/06/21 - SONY SS-X100

屋根裏倉庫の改装や動画収録環境の変更とか、モロモロでなかなか時間が取れず、前回更新から少し間が空きました。屋根裏倉庫からいくつかスピーカーを出してレストアを同時進行してますんで、ぼちぼちアップしていきます。

まずは異色の鈍器系、SONY SS-X100です。

元はRTシリーズのレシーバーデッキを核としたNew Yorkというミニコンポセットに合わせるためのスピーカーです。高さなどが同じになっています。

SONY SS-X100とNew YorkミニコンポとRTシリーズ

ソニー坊やと呼ばれた男
詳細は割愛しますが、このRTシリーズ、安価なレシーバーと侮ることなかれ、80年代中頃からチラホラ出始めた一体型ミニコンポとは次元が異なる相当に気合いが入った内容のレシーバーです。

話は戻りましてSS-X100です。金属筐体で異様に重量があるってのを満たしていますんで鈍器系カテゴリに入れました。異色というのは、一般的な鈍器系は密閉型がほとんどですがこれはバスレフです。重さは5.8kgもあって、通常の12cmクラスの鈍器系よりもかなり重いです。重さを知らずに初めて持つと「何コレ?」みたいな驚きがあります。
ヤフオクでも割とよく出品されますので、結構売れたんでしょうね。

では、作業の方を…

1.現状と分解
2.ウーファーの状態
3.ウーファー洗浄

 

 

1.現状と分解

前面の金属ネットはボンド留めになっているせいでこのモデルのユニットは埃だらけであることがほとんどです。金属ネットはシンナーを装着部の溝に流し込んで置いておけば容易に外れます。当方のSS-X100も汚さ全開です!

SONY SS-X100、前面ネット取り外し

すっごい埃です。ヤニ汚れではないのですが、40年近い大気のよごれを吸着しまくってます。
吸い込んだりすると病気になりそうっす。

SONY SS-X100、ウーファーに積もった埃

分解します。
ユニットは裏留めですので裏蓋のネジを外して開けますが、裏蓋に留まっているのネットワークとの配線がありますので勢いよく開けないように。

SONY SS-X100、分解

ネットワークとの配線がコネクタ接続になっていたりで整備性がよいかと思いきや、ユニット同士がキツキツの間隔なのでツイーターを取り外さないとウーファーが非常に外しにくいという。

 

2.ウーファーの状態

初めてウーファーを外す個体の場合、ウーファーのガスケットゴムがエンクロージャーん張り付いているので、少し力入ります。

これがSS-X100のウーファー、バランスドライブってやつです。ドームユニットとコーンユニットの良いとこ取りみたいなタイプ、メーカーによって複合型とかセミドームとか呼ばれてます。ワタクシの記憶ではそれをウーファーに使用しているのは、このSS-X100だけかと思います。

SONY SS-X100、取り外したウーファー

エッジは朽ちてます、コーンは紙ではないです、何でしょうね、これ?
背面の穴から覗くと分かるのですが、センターキャップはアルミ製ですので決して潰したりしないよう注意です。

このウーファーがすごいのはマグネットサイズとセンターホールの口径です。

SONY SS-X100、取り外したウーファー・背面マグネット

10cm口径の大きなマグネットに直径約3cmのセンターホールです。このマグネットのせいでユニットを表側からバッフルに装着することができないんですね。

 

3.ウーファー洗浄

ウーファーを洗浄するのですが、紙ではありませんのでマイペットでがっつり洗浄です。こうしないとシミ状態でこびりついている埃が取れないのです。

SONY SS-X100、ウーファーの洗浄

さらに洗浄後はコンパウンドで表面を磨いてやっと光沢のある本来の状態になります。

古いエッジの残骸なども取り除き、ガスケットは再利用したいのでサンドペーパーをかけてエッジ残骸を除去しています。

次回はエッジの作成&張り替えですが、複数のスピーカーを同時進行で作業しているので、別の機種になるかも。

【追記】続きは以下の記事になります:

SONY SS-X100、レストア・その2

〜 関連記事 & おすすめ記事 〜
SONY SS-X100、レストア・その2
AIWA SC-E80、レストア作業・その4
Art Audio BA-400MkIII、来ましたが…
PIONEER CS-X3、空気録音動画をアップしました
自作エッジのすすめ、自作エッジを使う理由
スピーカーの自作エッジの作り方・永久保存・詳細版

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA