屋根裏倉庫の改装や動画収録環境の変更とか、モロモロでなかなか時間が取れず、前回更新から少し間が空きました。屋根裏倉庫からいくつかスピーカーを出してレストアを同時進行してますんで、ぼちぼちアップしていきます。
まずは異色の鈍器系、SONY SS-X100です。
元はRTシリーズのレシーバーデッキを核としたNew Yorkというミニコンポセットに合わせるためのスピーカーです。高さなどが同じになっています。
話は戻りましてSS-X100です。金属筐体で異様に重量があるってのを満たしていますんで鈍器系カテゴリに入れました。異色というのは、一般的な鈍器系は密閉型がほとんどですがこれはバスレフです。重さは5.8kgもあって、通常の12cmクラスの鈍器系よりもかなり重いです。重さを知らずに初めて持つと「何コレ?」みたいな驚きがあります。
ヤフオクでも割とよく出品されますので、結構売れたんでしょうね。
では、作業の方を…
前面の金属ネットはボンド留めになっているせいでこのモデルのユニットは埃だらけであることがほとんどです。金属ネットはシンナーを装着部の溝に流し込んで置いておけば容易に外れます。当方のSS-X100も汚さ全開です!
すっごい埃です。ヤニ汚れではないのですが、40年近い大気のよごれを吸着しまくってます。
吸い込んだりすると病気になりそうっす。
分解します。
ユニットは裏留めですので裏蓋のネジを外して開けますが、裏蓋に留まっているのネットワークとの配線がありますので勢いよく開けないように。
ネットワークとの配線がコネクタ接続になっていたりで整備性がよいかと思いきや、ユニット同士がキツキツの間隔なのでツイーターを取り外さないとウーファーが非常に外しにくいという。
初めてウーファーを外す個体の場合、ウーファーのガスケットゴムがエンクロージャーん張り付いているので、少し力入ります。
これがSS-X100のウーファー、バランスドライブってやつです。ドームユニットとコーンユニットの良いとこ取りみたいなタイプ、メーカーによって複合型とかセミドームとか呼ばれてます。ワタクシの記憶ではそれをウーファーに使用しているのは、このSS-X100だけかと思います。
エッジは朽ちてます、コーンは紙ではないです、何でしょうね、これ?
背面の穴から覗くと分かるのですが、センターキャップはアルミ製ですので決して潰したりしないよう注意です。
このウーファーがすごいのはマグネットサイズとセンターホールの口径です。
10cm口径の大きなマグネットに直径約3cmのセンターホールです。このマグネットのせいでユニットを表側からバッフルに装着することができないんですね。
ウーファーを洗浄するのですが、紙ではありませんのでマイペットでがっつり洗浄です。こうしないとシミ状態でこびりついている埃が取れないのです。
さらに洗浄後はコンパウンドで表面を磨いてやっと光沢のある本来の状態になります。
古いエッジの残骸なども取り除き、ガスケットは再利用したいのでサンドペーパーをかけてエッジ残骸を除去しています。
次回はエッジの作成&張り替えですが、複数のスピーカーを同時進行で作業しているので、別の機種になるかも。
【追記】続きは以下の記事になります:
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