以下の記事の後編になります。
まず、古いエッジをキレイに掃除します。
コーン紙はとても良好、ダンパーも朽ちたエッジが支えてくれたおかげで偏り癖や落ち込みもなくて良好ですね。ラバーの化粧リングもひび割れや硬化もありません。
エッジは前記事に書いた通りドンピシャのサイズが既製品にありませんので(近いサイズはあったのですが、なんだか納得いかなくて)、自作エッジを作成いたしますが、自作エッジの作成は過去に別記事に書いておりますので割愛します。
作成した自作エッジを貼りました。
というわけでウーファーの修復は完了。
ちなみにウーファーの背面はこんな感じ、フレームに少し腐食がありましたが表層のメッキ部分だけでしたのでそのままにしています。マグネット径は80mmですが厚みがあります。
ツイーターは修復の必要はありませんでしたが、ネジが錆びていたため一旦取り外しました。
ツイーターフロントのシルバーのリングは化粧リングです。
背面です、マグネットは大きめです。
ユニット構成がよく似たSC-51という兄弟モデルがありますが、外観を見る限りウーファー、ツイーター共に微妙に異なるユニットのようです。
エンクロージャーは素朴というかガサツというか、いかにも当時の普及品といった造りです。ユニットを留めるネジはウーファー、ツイーター共に3mm(細っ!)、吸音材がフエルト内壁全面貼り。
このクラスとしては珍しくアッテネーターがついています。
ネットワークはコンデンサ/コイルから逆算すると5000Hz付近でしょうか、1Ωの抵抗がツイーター側に入っています。。
ユニットと内部を探求した後、最後に組み立てて完成です!
自作エッジも見た目の質感がウレタンエッジ風でなかなかいい感じです。ネジはステンレスのキャップボルトに変更してピカピカ。ボンドの完全乾燥後、しばらく慣らしをして視聴ですね!
次回はこのスピーカーにまつわる四方山ネタとYouTube動画での試聴です。
続きは以下の記事です:
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