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KENY・Sound Shack、思い出のカタログ・その1

2021/03/31 - その他

延々とスピーカーのレストアネタが続いていますんで、ここらで閑話休題的にカタログネタです。

先ごろ、入手したものの痛んでいたKENYの総合カタログを電子化して修復しましたんで、そのついでにブログネタにしようってなもんです。修復内容は、黄ばみ、破れ、折れなどをフォットレタッチで地道に除去したものです。

表紙含めて32ページありますので、数回に渡る記事になるかと。

・ウォーターマークはご容赦ください
・クリックで拡大表示で読めます

そもそもKENYとはなんぞやというと、オーム電機が企画開発販売していた廉価プライスのオーディオブランドです。ワタクシよりも少し上の世代にはSOUND SHACK(サウンドシャック)という呼び名の方が馴染深いと思います。ちょうど、70年代末頃に隆盛を極めた感じでワタクシがカタログ集めに通ってた大型家電店のオーディオ売り場の自作向けコーナーに一大面積を確保して売られておりました。どれも(当時としては)非常にリーズナブルで絶妙な価格でオーディオに足を突っ込んでしまったイタイケな少年達の心を鷲掴みにしたブランドです。

今の感覚だと『そんなガキんちょがオーディオなんて』と思われるかもしれませんが、当時のガキんちょの科学力をナメていけません(笑)
・日夜、学研の科学やひみつシリーズや小学館の図鑑を読みふけり
・TVをつければアポロとソユーズがドッキングしてたりバイキングが火星に行ってたり
・矢追さんが宇宙人を熱く語ってキャトルミューティレーションに恐怖して夜眠れなかったり
リッチな家の子は学研の電子ブロックやマイキットを嗜み
・並の家庭の子は電動プラモの戦車やクルマをチューンしたり
・お年玉を貰えば天体望遠鏡や顕微鏡やトランシーバーを買ってた
という科学まみれの世代です。小6くらいになるとタミヤのRCカーなんかも嗜んでた世代、電化製品の究極系であるオーディオ製品に興味をもたないわけない、というわけで十分に購買層だったのです。

話がそれました、じっくりカタログを見ていきましょう。

表紙:
昭和54年12月発行のもので、まさにワタクシ自身が当時売り場でこれと同一のものを入手し、そしてKENY製品を買う際の参考にしたそのものであります(なんて懐かしいんだろう)。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・表紙

※不幸にもワタクシがせっせと集めたカタログ類は若かりし頃に全て廃棄してしまったので、再入手したものです。

2ページ目:
目次です、どうでしょうこのボリューム、ホッチキス留めの冊子ですが当時は全国津々浦々の店頭でタダで入手できたものです。当時はオーディオ全盛期のブームでもありましたので、発行部数はかなりものだったと思います。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・2ページ目

ページ下部の漫画吹き出しが味わい深いです。
この目次に書かれているKENYのコンセプトが素晴らしいのです。

・ステレオを安く手に入れてください
・音楽を楽しんでいただくための装置です
・手に入れやすいうようローコストを追求しました
・目的以外の装置はつけていません
・でも必要な装置は完全についています
・必要な品質を十分に保持しています
・安心してお選びください
・KENYはロープライスです。
・KENYはお客様のセーブマネーに協力します

素晴らしいです、いまどきのオーディオメーカーの中の人達に読ませたい。ビジネスなのでこういうお題目がそう簡単に実現できるものではないことは承知してますが、奇しくも今現在、このコンセプトを実現しているのは悲しいかな中華製品だったりします。

3ページ目:
当時、KENYがもっとも力を入れていた完成品商品であろうブックコンポです(横型もあります・後述)。モノクロ写真で分かりづらいですが、質感はけっこう高く決して安っぽい外観ではなかったです。持つとズッシリしています。モチロン、ワタクシ、当時KENY売り場で見て触ってイジクリまわしました。そしてかなり欲しかったのです(今でも欲しいぞ)。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・3ページ目

4ページ目:
縦型ブックコンポのラインナップです。2100シリーズがA5サイズで3w+3w、2600シリーズがB5サイズで16w+16wのスペックですね。実際、デスクトップでは片ch 3wもあれば十分なので実用的ですね。しかし、本当に本棚に本に挟む状態で置くのは放熱的に大丈夫なのだろうかと。お値段がセットで前者が39800、後者が54800です。今でこそ安い中華デジアンなどありますが、当時はコンポを揃えようとするとこの値段ではまず無理なので、実は破格のお値段なのですよ(当時の感覚)。むしろミニコンポはテクニクスのコンサイスやオーレックスのマイクろコンポなど、AIWAを除けばどれも高級路線だったりします。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・4ページ目

ところで、このページの右下にひっそりと掲載されているSA-102、これこそここ数年ずっと探してやまない(ワタクシにとっては)鈍器系スピーカーコレクションの最終到達点なのです。球数が少ないのかもはや入手不可能っす。ただ、エンクロージャーの雰囲気からすると、FOSTEXのGX10っぽいんですよね…

再生専用カセットデッキなるものも掲載されてますね、当時、どんなに安いカセットデッキでも29800円くらいだったので、ホントに破格のお値段だったりします。

5ページ目:
横型のブックコンポです、2510はおそらく筐体は2100シリーズと一緒でラックマウントの耳の分が2510なんででしょうね。ブラックアルマイトにオレンジ、専用のラックにマウントした状態がとてもカッコよろしい!しかし残念ながら実物は見たことないのです、検索しても出てこないっす。う〜ん、残念!
4270シリーズは一回り大きな、いわゆるコンサイスサイズのミニコンポです。どちらも新製品、後者はお値段すら掲載されてない出来立てホヤホヤだったんですね。以下、ヘッドホンなど掲載されたりしてます。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・5ページ目

6ページ目〜7ページ目:
ここから3ページに渡って同社の完成品のラインアップです。じっくりお楽しみください。ワタクシ個人的には、鈍器系スピーカーSA-102と前出のブックコンポのアンプPM-2510にぞっこんです。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・6ページ目

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・7ページ目

7ページ目の下部にはDC32V駆動のプリメインアンプ用の電源がありますね(右上にある丸数字がページ番号です)。先に紹介したブックコンポはどれも電源内蔵型で旧タイプは外部電源(DC32V)となっておりました。冒頭で紹介したブックコンポ(2100/2600)は電源を内臓しているのが売りの一つだったんです。それまではブックコンポは電源別体だったのであります。

 

8ページ目〜9ページ目:
ここからKENY・SOUND SHACKの真骨頂である『キット』です。
この5200シリーズというのはワタクシの通ってたお店にはなかったので見たことがないです。NEWと書いてますのでまだ入荷してなかったのかもしれません(かなり大きく売り場をとってたのですが)。お値段は見ての通り、ロープライスで中学生くらいの子供が少し頑張って貯めれば買える絶妙な価格設定です。

いやしかし、デッキのお値段は高いっすね。さすがにメカ部はコストダウンが難しかったのしょう。まだまだカセットデッキ自体が安いものではない時代でしたし。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・8ページ目

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・9ページ目

マイクも掲載されていますが、この頃はオーディオのオプションの一つとしてマイクがかなり重要な位置付けでありました(シスコンにはマイクミキサーが必ず用意されたた時代です)。ソニーのデンスケなんかを抱えて生録してるカタログ写真とかが普通にあったり、カラオケが普及し始めたりと、そんな時代だったのです。そして今再びYouTubeのおかげでマイクの存在が脚光を浴びたりしてますね。

 

10ページ目〜12ページ目:
アンプキットの続きです。ここでいよいよワタクシが当時実際に買って作って使ってたブツが登場します。AK-7560はどのようなキット構成なのか記憶にありませんが、「スタンダードな20w」と「3w+3wミニアンプ」は前面パネル側がプリアンプ、後部パネル側がパワー・アンプという、非常に合理的な構成でした。プリメインアンプの構成をまざまざと体得できる何とも素晴らしいパーツ割り構成です。ワタクシが買ったのは「3w+3wミニアンプ」で、2ヶ月ほどお小遣いを貯めて買った覚えがあります(実売5千円ちょっとですから)。11ページに掲載されているようにすっごく簡単な工作ですが、音が出たときは感動したもんです。パディスコ9050の出力から繋いで試してみたりなんかして、懐かしいっす。

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・10ページ目

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・11ページ目

KENY・SOUND SHACK/ケニー・サウンドシャックカタログ・12ページ目

12ページ目にはカセットデッキのキットです。再生専用ながらカセットデッキの構成(テープメカ部とヘッドが拾った信号を処理するエッドアンプ部)が簡単に習得できる構成になっています。ただ、ラジカセががっつり普及していたので、カセットデッキのキットを買った人は自分の周りでは見たことがなかったです。

と、今回はここまで、次回はスピーカーキットやスピーカーユニットのページに突入です。
KENYのスピーカーのラインナップがこれまら凄いんですよ、乞うご期待!
続きは以下の記事です:

KENY・Sound Shack、思い出のカタログ・その2

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