実家で稼働していたYAMAHA AX-590が旅立つことになりましたので、軽くメンテナンスです。
AX-590は我が家のメイン機AX-1200と同時期の1994〜1995年頃のもので、オーディオが本格的に斜陽化に入ってた折、YAMAHAが最後のあがきのごとく発売していたモデルです。AXシリーズの後、YAMAHAの本格的なプリメインアンプは、つい最近まで休止状態となります。
これまで実家で母親のCD鑑賞用として活躍してましたが、この度、母親用はより簡単に気軽に使えるビクターのDVDレシーバー・EX-AK1に機材変更しましたので不要となりました。
メンテの内容は、端子類を磨いて、内部の埃を払って、スピーカーリレーのお掃除をしました。端子類は綿棒にコンパウンドをつけてチマチマと磨く、内部の埃は筆でコチョコチョしつつエアーで飛ばす、という程度です。
AX-590は、普及期ながらかなり真面目に設計されたアンプで内部でプリとメインできちんと分離、MCカートリッジも使用可能としています。
このPRE/MAINの分離について。
たまにPRE-OUTのみのプリメインアンプを見かけますが、その場合、大抵はそのPRE-OUTはスピーカー出力を絞っただけのもので、実は内部的にはプリとメインで別れていなかったりします。具体例としては、ミニコンポのプリメインアンプですが、DENON PMA-201SAのブロックダイアグラムを見るとパワーアンプの出力の先にPRE-OUT端子があったりして、純粋なPRE-OUTでなかったりします。
きちんと内部的にプリとメインが分離しているプリメインアンプは、PRE-OUTとMAIN-INにジャンパーが刺さっているもの(ジャンパーを抜くと鳴らなくなる)、プリメイン分離スイッチがついてたりします。
んで、本題のスピーカーリレーですが、AX-590のスピーカーリレーは、スピーカー端子のすぐ手前に2つ並んでいます(ホコリが凄い!)。
基盤についたままスピーカーリレーのカバーを開けて内部の端子を磨ければよいのですが、このままではリレーのカバーが外れませんので基盤からスピーカーリレーを外して作業します。
AX-590は裏蓋を外すことでメイン基盤の裏にアクセスできますので、大きく分解することなくリレーの取り外しができます、素晴らしいメンテナンス性っす。
リレーは下記の赤枠で囲んだ部分の6つのハンダを除去して取り外します。
無事、外れましたので、カバーを開けて内部を接点復活剤を染み込ませた紙で軽く掃除。元あったように半田付けして終了です!ここは音質にかなり影響を与える部分で日常使用で接触に問題がないようでも、接点の汚れを落とすことでモヤが晴れたような本来のクリアな音が蘇ったりします。
AX-590の音質ですが、YAMAHAらしい明るくカチっとした音質。20cm 2ウェイクラスのスピーカーを家で普通に鳴らすには必要にして十分。素性はとても良いCPの高いアンプかと思います。
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