デスクトップ使用&様々な試聴テスト用としてメインのCDプレーヤー(DENON DCD-1650AL)とは別にヤマハのCDX-10を愛用しているのですが、オクで「再生できない」という安いジャンクがありましたので、部品取りとして、もし修理できればサブ機としてゲットしてみました。これでCDX-10は3台目(汗)
上のものがそれなのですが、外観などとてもキレイです。前回入手したジャンクはCDをスピンドルに固定するパーツのゴム部が劣化で貼り付いてただけで簡単に復活できましたので、今回も同じ症状(CDトレイは正常に動作するけど再生しない)、同じ原因であればラッキーだな、と。
前回のCDX-10の修理記事は以下:
CDを入れて見ましたが、なるほど認識しません。
ということで分解しましたが、CDをスピンドルに固定するパーツは正常。
挿入したCDとCDトレイの動きを見ると、正常であれば
1.CDトレイが引っ込む
2.ピックアップユニットが浮上して同時にCDをスピンドルに乗せ持ち上げる
3.CDがスピンドルにスピンドル固定パーツと共に磁力で固定される
4.CDが回り始める
というプロセスなのですが、2の浮上の動きがありません。ユニットを持ち上げようとモーターが頑張ってる音はします。
CDドライブのギアカバーの部分を分解してみました。
大きな黒いギアがCDトレイと共に回るギア。CDトレイが収納された最終段階でこのギアに連動するカム的なもので画像左半分に見えるピックアップユニットをグっと上部に持ち上げます(が、動きません)。
黒いギアを外してみました。
画像中央の黒い円のものがピックアップユニットを持ち上げるカム的なもの、黒いギアはその左斜め上のシャフトにマウントされてます。
黒いギアの中心部の3枚歯のギアがCDトレイ収納の最終段階でカム的なものに噛み合ってピックアップユニットが持ち上がります(グリスで少し見辛いですがギアが共に3枚歯であることは正常、ギアが欠けているわけではないです)。
どうやらこのカム的なものがひっかかって回らない状態。
正常なドライブの部品類と見比べノギスで細部を計測してみたりしましたが特に摩耗している箇所もないです。
対処として:
動作時に引っかかりそうなバリ(樹脂パーツ成型時のパーティングラインなど)を削って滑らかにしてみたり、グリスを変えてみたり、色々と試すと動作はしますが数度試すと再発。喜びの後のガッカリ感はキツいっす。
心が折れました。
画像を見ての通り、他のギアも使い込んだ感がなく、手持ちの飛びまくる再生難度が高いCDも難なく再生しますのでピックアップも健康な状態ですね(手動でマウント状態にした)、購入後、わりと早い時期に壊れたものと思われます。
樹脂パーツ(ギア、カム的な部品、シャフトなど)の微妙な精度誤差が原因なのだろうか…
というわけで、修理不能!
部品取りとなることに決定!
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