家にいることが多いので修理も捗ります。
今回はCDデッキ・YAMAHA CDX-10の修理です。
デスクトップでYAMAHA AX-10を使っていますんで、同シリーズのCDX-10は是非とも欲しいアイテムでしたが、ジャンク品でも高騰してなかなか入手しづらい状況が続いておりました。最近なぜか安値安定で容易にオクでゲットできるようになりましたので、CDを読み込まないというジャンクを安値ゲットです!
まず、内部を見える状態にしてCDを挿入してみたところ、スピンドルのモーター音はするもののCDが回りません。
本腰入れて原因究明する前にピックアップの掃除など行いました。
ピックアップはかなりのヤニ汚れでした、ギアなどの樹脂パーツやトランスのラベルの色から、喫煙環境に置かれていたことは確実かと。ピックアップが使い込まれて本格的に劣化して機能不全になる前にヤニでレンズ表面がコーティングされて読み込まなくなり使われなくなる、というプロセスを経ることが多く、ヤニさえ除去すればピックアップ自体の劣化は少ない個体は珍しくないです(ま、モノは考えようですね)。
で、本機のCDが回らないという症状の原因は、CDがスピンドルに固定されないというものでした。CDドライブ部のブリッジを外します。
この状態でCDを挿入すると、CDの下でスピンドルは元気に回ります。
ということは、原因はブリッジ側ですね…
外してみて原因は一発で分かりました。
下記画像のCDをスピンドルに固定する円盤(これ、何て言うのか不明なので「CD押さえ」と呼ぶことにします)の黄矢印の部分のラバーが劣化してネトネトになり、ブリッジの赤矢印部分に貼りついていました。
劣化したラバーを剥がして新たに0.5mm厚のNBRラバーのシートで作成します。
CD押さえはCDと共に回転します。こういう部品を回転体に偏りなく完璧に貼るのは難しいので、ブリッジ側に新たに作ったラバーリングを貼り付けました。
このラバーはCDの回転が止まった際、ブリッジにCD押さえが着陸する際のクッションなので、必ずしもCD押さえ側にある必要はありません。
余談ですが、余ったラバーシートは捨てるのは勿体ないのでパーツクリーナーで脱脂して両面テープを貼ってゴム足にしてます。
修理完了!
今回は簡単な修理で済んだので楽でした。ウチにある難読なCDも問題なく読み込みますので、ピックアップ自体は元気なようです。
前面パネルは分厚い無垢材なので、ミニコンポサイズながら高級感あります。操作ボタン類が必要最小限なのも良いですね。ワタクシは電卓のように並んだCDデッキの外観はどうにも好きになれません(ただし、スチューダーのCDデッキは別、あれはカッコいい)。
Power StationのSome Like It Hotなんか聞いてみましたが、実にエネルギッシュな音です。ややドラムのアタック音なんかがウソ臭い感じがしますが、ボーカルなどは音量をあげると目の前で歌ってるような感じで生々しいです。アンプAX-10のキャラクターが「野太い音」なのでアンプの性格を割り引いて考えると、他のアンプで聞くとあっさりクリア系でちょっと軽めな音質に感じられるかも。
なによりも、リモコンが一つで済むのが嬉しいぞ(笑)
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