前回記事
・Technics SB-100、50年前のスピーカーを分解探求
に続く試聴記事であります。
今回は前回記事でのお知らせの通り、SB-100の空気録音試聴動画です。
非常に凝った内容の(当時としては)クオリティの高いスピーカーですが、やはり低域のレンジが狭く、全体的に解像度も低いです。よく出来たラジカセのような音が近いのかな?サイズを超えた重厚感などを期待してはいけません。あくまで1971年頃の音を楽しむというスタンスで聞くべきかと。
中域はガンガン前に出てくるので歌謡曲なんかにはよいかもしれません。
「きっとこういう音で『また逢う日まで』とか『わたしの城下町』とか『ナオミの夢』を聞いてたんだろうなぁ」と当時に想いを馳せるのが正しい聞き方ではないかろうかと思います。
YouTubeで閲覧する場合はこちら:
https://www.youtube.com/watch?v=iIqEnAqlxQ0
※YouTubeで見た方がタイムテーブルリンクが使えるので見やすいと思います。
1. 01:56 〜 Ride of the Valkyries – Wagner (Classic)
2. 04:26 〜 Gymnopedie no1 – Satie (Classic/Piano)
3. 05:26 〜 Blue Funk – Michael Ramir C. (Funk/Electric Bass)
4. 06:46 〜 Atop A Mustang – Arulo (Latin/Acoustic, Percussion)
5. 07:41 〜 Piano Store – Jimmy Fontanez_Media Right Productions(Jazz)
6. 08:26 〜 Eine Kleine Nachtmusik – Mozart (Classic)
7. 09:48 〜 In the Shadows – Ethan Meixsell (Hard Rock/HM)
8. 11:10 〜 Invisible Pieces – Silent Partner (Blues/Rock)
9. 12:11 〜 Winter – works291 (JAZZ/Piano, Contrabass)
結構な音量を出して録音しているのですが、それでもウーファーの動きはいまひとつで、まるでサスだけガチガチの古いレーシングカーみたいな。これ以上音量を上げるとやかましさが耳についてちょっとキツいです(汗)。もちろん、それなりに改造を加えればそこそこの音に変貌させることはできると思いますが、どっちかというと文化財に近いスピーカーなのでそれはこのスピーカーの楽しみ方としてはちょっと違うかなと(やるとすれば容易に元に戻せる改造ですね)。
というわけで、テクニクスSB-100についての記事はこれにて終了です。
(もぅ手放しちゃったし・少し後悔)
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「Technics SB-100、50年前のスピーカーを空気録音試聴」への2件のフィードバック
大変、参考になりました。本日、ヤ○オクで落札したばかりでした。
現在、使用中のオーディオはアンプもターンテーブルも70年代の国産メーカーの品で、スピーカーだけ21世紀の製品です。どれも元気に音を奏でてくれるのですが、何かスピーカーだけ仕事の方向性が違うような、と気になってました。
分解画像を見られて安心出来ました。ありがとうございます。
えんも ゆかり様
コメント、ありがとうございます。お役に立てていただいたようで光栄でございます。
本機は、決してハイファイでもなく、現代のスピーカーに太刀打ちできるような高音質ではないのですが、当時の音を奏でてくれる何ともノスタルジックで魅力的なスピーカーかと思います。なぜか当時の歌謡曲を聞きたくなる、そんなスピーカーだと思います。