我が家は多数のスピーカーがあって、メインの部屋はスピーカーがテトリスみたいな状態。明らかに使わないものは屋根裏へGoなのですが、たまに片付けてると「あ、そういやこんなん持ってたんだ」などと発見があったります。
そんな在庫の中から入手以来、ずっと忘れてたVictorの20cm 2ウェイのS-C2です。
ゲットしたものの「ヒマなときにでもエッジ修理しよう」と放置したまま3年くらい。
エッジが崩壊してるのはさておき、なぜこれを買ったかというと…
・密閉型の20cm 2ウェイ
・立派そうなツイーターがついてる
・アルミプレートに緑字のエンブレムがカッコいい
・テンモニより良い音がしそう
・ほぼタダ同然だった
という理由です。
このS-C2、とてもマイナーです、買うまで知りませんでした(笑)。
オーディオの足跡さんによると、1980年頃なのでワタクシがオーディオ小僧絶頂期のころなのですが、当時は怒涛のごとく新製品が出まくってた時代だし、きっと眼中になかったのでしょう。「ボーカルをリアルに聴かせるスピーカーを目指して開発された小型2ウェイシステム」との謳い文句。当時はNS-10Mをかなり強く意識して設計されたと思しきモデルが各社から出てました、DENONはSC-101、Technics はSB-3、ONKYOはM55、DIATONEはDS-15B、SANSUI J33とか。PIONEERのS-X4(G)もありましたね、競合機が多いです。どれも僅かな大小の違いはありますが密閉型の20cm 2ウェイ、特徴はレンジの幅や重低音の再生は謳わず、リアルなボーカルやアコースティック楽器のリアルな再生音を売りにしておりました。で、ビクターはS-C2で勝負に出たってとこでしょう。
そんなスピーカーですのでどんな音が出るか聞いてみたくなったので修理です!
40年も経ちますんでウーファーのエッジは崩壊、コーンやセンターキャップはよく見ると実にキレイです。
コーンはクルトミューラー製だそうです。画像の右端にチラっとバッフルの欠けが見えますが、それを除くとエンクロージャーもおおむね綺麗です。
ツイーターは両方とも問題なし、ダイアフラム表面のダンプ剤も良好でヨカッタヨカッタ
断線してると面倒ですからねー
グレーで地味ながら見るからに重量ありそうで良い音しそうなツイーターです。
引っ張り出したものの、そのまんまではエッジがボロボロ落ちて気が気じゃないので、朽ちたエッジを先に掃除します。
このウーファー、エッジ外貼りなんですよね。自作エッジは外貼りするのはいくつか理由(あまりキレイではない内周の切断面が露出するのが主に理由)からちょっと難しいっす。奥に既成のラバーエッジが見えると思いますが、合わせてみるとピッタリ。自作エッジか既成エッジかちょっと悩むっす。
ついでにネットワークなんかもチェックしてみたりして。
クロスオーバーは3kHz、このタイプのスピーカーとしては普通ですね。電解コンをひとつも使ってないのがなかなか。
エンクロージャー内は吸音材でぎっしりかと思いきや…
背面が埋まる程度が入ってます。綿素材?の吸音材をめくるとグラスウールの吸音材です。なかなかの凝りようですが、どういう効果があるんでしょうね。ある程度、箱内の中音域の響きを狙った感じですかね(なんせボーカルメインが売りですから)。
自作エッジか既成エッジか決めて来週あたり仕上げるっす。
続きは以下の記事です:
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