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Rotel Domus 250、スコーカーのレストア・その3

2019/07/16 - Rotel Domus 250

Rotel Domus 250のスコーカーのレストア第3回目記事です。
以下の記事の続きです。
Rotel Domus 250、スコーカーのレストア・その1
Rotel Domus 250、スコーカーのレストア・その2

今回で完成&終了となります。

スコーカーを構成する全部品です。

Rotel Domus 250、スコーカーの全部品

組み立てにあたって、ダイアフラムの外周をマウント用アルミリングにサンドイッチ構造で接着します。

Rotel Domus 250、ダイアフラムにアルミリング装着

こうすることによってコンプレッションドライバーのダイアフラムのごとく、ネジ留めマウントになり、容易にダイアフラムの交換などが行えるようになります(って、そんなこと滅多にないと思うけど)。もう一つの目的は、ネジ穴を0.5mmほど大きめにしており、ダイアフラムをヨークに対してセンターリングする際にセンター位置を探りやすくするためです。接着だと一発勝負となりセンターリング作業が困難ですし。

磁気ユニットにダイアフラムを装着しました。

Rotel Domus 250、スコーカーにダイアフラム装着

センターリングはトーン音を出しながら、音が最も安定(歪みなく澄んだ大きな音がする位置)でネジを締め込んで固定します。

最も頭を悩ませたがダイアフラムへの結線方法です。確実に結線し且つ容易に脱着ができるようにと。

Rotel Domus 250、ダイアフラムへの結線

ダイアフラムから出ているリード線を平らにしたファストン端子で上からプレートで圧する、という方法にしました。ダイアフラムから出ているリード線〜結線部はマグネットプレートとの絶縁のため、透明なテープを貼っています。端子部は黒の絶縁テープ。

完成が見えてきました、あとはフロントパネルと背面の端子を繋げればOKです。鈍く光るチタンダイアフラムがカッコいいです

Rotel Domus 250、ドームスコーカーへのダイアフラム装着完了

ターミナルは背面に小さなネジ穴を開け、そこにL字型のプレートと一体になったターミナルとしました。元のターミナルがフロントプレートのダボに焼き留めしただけという構造だっただけにこれも非常に頭を悩ませました。振り返ると実際に手を動かして作業するよりも、あーでもないこーでもないと対策で頭を悩ませてた時間の方が長いです。

Rotel Domus 250、ドームスコーカーのターミナル

フロントプレートを取り付けて完成です、ネジ類は錆びておりましたので、錆を除去して再塗装しています。

Rotel Domus 250、ドームスコーカーの組み立て

完成です!
長かったっす!

Rotel Domus 250、チタンハードドームスコーカーの完成

苦労して装着したダイアフラムが見えにくくなるのが少し残念ですが(せっかくのチタンハードドームなのに)、これでゴミにならずに済みました。

今回、レストアというものの、ソフトドームを汎用品のチタンハードドームに換装したことで別物になってしまったので、正確にレストアと言えるかどうか微妙なところです。磁気ユニットを使って別のスコーカーを作った、に等しいですな。

出音の方は(FFTWaveのグラフを保存してなかった)、700Hzから10kHzくらいまで使用できそうな感じですね。スコーカー単体ではそれが良い音なのかどうか、判断はほぼ不可能です。せっかくのスコーカーですので、これを使ったスピーカーを自作したいです。

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