前回のSONY SS-X100の記事で同時進行のものがいくつかある旨を書いておりましたが、そのうちの一つ、ONKYO M77です。
ONKYOのスピーカーは数あれど、過去に当ブログで紹介したのはD-07 ESSAYのみという。他に在庫しているのはM55だけでなぜかONKYOのスピーカーにはあまり縁がありません。
M77は23cmの3ウェイで大きさは少し前に記事にしたVictor Zero-10Fとほぼ同じです。ちなみに新品時の価格も同じ39800円、ただし発売年は1979〜1980年頃でこちらの方が4〜5年早いです(Zero-10Fは84〜85年です)。型番のM77から察するに同じ時期に発売されたM55の兄貴分って感じでしょうか。
見ての通り、ウーファーのエッジは酷い有様、コーンには少しカビも生えています。
スコーカーとツイーターは見た感じはまぁまぁ良好な状態です。見た目、BraunのL730っぽい感じがして好きです。
さっそくエッジ交換のためにウーファーを外すのですが、ウーファーを留めているボルトが困ったもので、普通の六角ボルトなのはいいのですが凹部に奥まった状態なので普通のソケットレンチやメガネだと掛かりが浅くて使えません。
スパナを使えば外れるのですが、スパナのエッジで凹部のエッジを傷つけそうなので安いメガネレンチをグラインダーでちょっと加工してしっかりとボルトに掛かるようにしました。
ウーファーが外れました!
時々見かけるのですが、朽ちているエッジはザラメの粒が混じったような状態で朽ちています。この粒々はいったいなんでしょうね?元がどんなエッジだとこのような朽ち方をするのか知りたいところです。
最初に古いエッジの除去を行うのですが、コーンの裏側に使用されている飴状に硬化した接着剤が非常に厄介なもので除去にかなり難儀しました。
カッターナイフ、サンドペーパー、デザインナイフなどを駆使してコリコリカリカリゴシゴシ、のべ丸一日以上かかって除去しました。いや〜これは大変、かなり面倒臭い作業でした。
フレームは珍しい3アームの厚みのあるアルミフレームです。黒塗装のせいで目立ちませんが、端々が腐食して塗料の剥がれもありましたので、#800のサンドペーパーで軽く均した後、マスキングしてプラサフを薄吹して再び#1000〜#2000のサンドペーパーがけをして腐食跡を埋めました。
最後に黒塗装すでが、使用塗料はツヤ消し黒に少しだけツヤ有り黒を混ぜて元の微妙な艶具合の黒を作って再塗装しました。
今回はここまで、次回はエッジ貼りですな。
使用するエッジはストックしておいたラバーエッジがありますので、それを使用する予定です。
続きは以下の記事になります:
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