前回に引き続き、DENON SC-7.5です。
以下の記事の続きです。
・DENON SC-7.5、ウーファーのエッジ交換
ウーファーの修理に少し手こずりました、やっとお目当のGBホーンです。
例の経年劣化したスエード調塗装のせいで汚いです…
とりあえず、表に出るホーン部を再塗装することにしましたのでホーン部を分離します。
分離はネジ4本で留まっているだけなので簡単です。ドライバー側のネジは外さない方がいいです。組み立てにちょっと神経使いますんで、外す必要のないネジは外さない、が原則です。
#1000のサンドペーパーで軽くヤスってみました。
けっこう塗膜が厚いようで、その程度のサンドペーパーでヤスったくらいでは落ちません。ラッカーシンナーで拭いたところ塗料が落ちましたので、ガレージに篭ってラッカーシンナーで2時間ほどかけて塗装を落としました(溶剤臭で少し気持ち悪いっす)。
地肌は黒のABS樹脂で、塗装を落とすとキレイなもんです。
取り外して自作スピーカーに流用することも視野に入れ、フラットブラックで塗りました。
スエード調塗装のときには分かりにくかった造形がはっきり見えるようになって、なかなか良い感じかと。フェイズプラグはプラスチックメッキに腐食が生じていましたので綿棒にピカールをつけて磨いています。磨きすぎは禁物、メッキが落ちてしまします。
ホーンの外周は115mmありますので、このツイーター自体、けっこう大きなものです。12cmのフルレンジスピーカーくらいあります。奥行きもけっこう大きなサイズです。
ということで、組み立てました。
それにしても劣化したスエード調塗装、汚いっす。
ほぼ同時期の同じくスエード調塗装のONKYOのD-07もウチにあるのですが(スピーカー、いくつ持ってんだよ、と)、こちらは劣化も殆どなく綺麗なんですよね。30年後にこんなことになるなんて、当時の設計開発陣は思いもしなかったでしょうね。
サランネットは前面にRがついています。
縦置き横置きどちらでも使用可能、横置きにすると業務用機器っぽい感じかも。
背面は凝っていて、壁に密着して設置してもバスレフポートが塞がらないような造形になっています。
傷が凄まじいでしょ?これはどこかにブツけまくったとかではなく、ほんとに爪で軽く撫でた程度でついてしまうのです(困)。ラベルはスエード調塗装の上に貼っているせいで、剥げて貼ってを繰り返したせいかボロボロです(当方は両面テープで補修しました)。
いっそ、エンクロージャーも塗り直そうかと…
で、試聴しましたよ。
エッジを張り替えたばかりなので30Hzのトーンを大ボリュームで2時間ほど鳴らし、その後ロック、ボーカル、ジャズ・フージョン、クラシック色々と聞いてみました。
第一印象、ツイーターが元気なスピーカー、ツイーターがうるさいというわけではなく、明るい音です。
ツイーター自体の音はさすがDENONが数年に渡って採用しただけあって、聴き疲れのないキレイな高音でGBホーンの狙い通り多少部屋を移動しても高音がついてくる感じです。このツイーター、いいです!ただ、ツイーターとウーファーのバランスが良くない感じ。ウーファーのエッジがまだ固いという音でもないんですよね。ウーファーにメリハリがもう少し欲しいところ。エッジのせいかもしれませんが、ウーファーの音がマイルドなんですよね。
たぶん、このスピーカーを買ってきて、これだけを聞くと十分に迫力のある元気な良い音だと誰しも感じるけど、ほんのちょっと良いスピーカーと聴き比べると物足りなさを感じるかも。
スピーカーと対面してじっくり聴くというよりも、広い部屋に天吊りしてBGM用途には良いと思います。そもそもPRESTAシリーズみたいなミニコンポはそういう使い方が殆どだと思うので、狙い通りといえば狙い通りなのかもですね。
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