前記事に引き続き、しばらくは本業が激忙のため、ブログやYouTubeチャンネルを更新する時間が取れず苦慮中です。
これまでの経緯は以下です
・Aurex SS-S12W、レストアその1〜これは難物
・Aurex SS-S12W、レストアその2〜自作エッジで修理
・Aurex SS-S12W、レストアその3〜清掃と塗装
今回は組み立て〜レストア完了編です。
センターキャップをAliExpressで注文したのですが、待ってるのももどかしいので元々のセンターキャップの表面に塗られていたダンプ剤をラッカーシンナーで落としてみたところ、キレイに除去することができました。
というわけでコレを再利用することにします。
ただ、元は何かの狙いがあって表面にダンプ剤を塗布していたはず、ダンプ剤がないままはマズいと思いますので裏側に薄めた液ゴムを塗ってダンプ剤とすることにしました。
元は垂れるほど塗られていましたので、それに習って割と厚めに塗っています。これならダンピング効果は十分、垂れることもないし表からの見た目もきれいです。
センターキャップを貼り付けて….
というわけでウーファーが完成しました!
センターキャップは普通に貼り付けた後、液状に薄めたボンドを接着部に流し込んで密閉度を確保しています。コーンは染料系インクを薄吹きして着色したのが功を奏してビシッとした感じで仕上がりました。黒々してるのはやはりいいです!
ウーファーユニットについてです:
40年以上を経た密閉型のウーファーとしてはサビなども生じておらずキレイなもんです。マグネットサイズは70mmだったか65mmだったか、大きな部類ではないです。
Toshibaロゴが懐かしいですね。
ちなみに競合機となる同クラスのビクター・S-M5のウーファーは同じ12cmサイズですが、マグネットはユニット径と同じくらいの巨大なもので対象的ですね。ちなみに以下がビクター・S-M5のウーファーです
ツイーターの方は特に問題もないため、特に何か施す作業はありません。バッフルに貼られたラバーのおかげでアルミプレートに曇りもなく、非常にキレイです。
ダイアフラムの方も良好です、ダンプ剤の硬化やひび割れなどは出ていないです。湿らせた綿棒で埃の除去を行った程度です。
あまりにキレイでラバーバッフル&化粧バッフルで隠してしまうのが惜しいですね。
裏面はこんな感じ、パーツ番号はSP-3D5Eです。
兄弟機のSS-S1Wのツイーターと同じものかと思ったらパーツ番号が異なりSS-S1Wの方はSP-3D5Cです。プレート形状だけが異なるかと思いきや、耐入力なども異なるのでダイアフラム〜ボイスコイルがことなるんでしょうね、以下がSS-S1Wのツイーターです。
エンクロージャーです、特に特筆するものはなく、ごく普通の鈍器系のアルミダイキャスト、肉厚はけっこうあってガッシリしています。吸音材は多めですがVisonikなどのようなギュウギュウ詰めでないです。
ネットワークです。ユニットのインピーダンスとパーツの値からするとクロスオーバーは4000kHz 12dB/octってことろでしょうか。ハイパス側にフィルムコン、ローパス側に電解コン、教科書通りな感じ。ツイーターを減衰させる抵抗類はないです。
さて、組み立てですが、ユニットを留めるネジがですね…コテコテに錆々なんですよ。
そんなわけでストックのステンレスのキャップボルトから合うもの探して使用します。
エンジンのように熱膨張するものじゃないので、ステンネジがアルミにカジることはないと思いますが、ネジ留めの際にネジにはグリスを塗布して締めます。
というわけで完成です!
さすがに新品同様とまではいきませんが、見違えるようです。ずっとヤニと埃にまみれた姿で部屋の隅にありましたので、まるで不用品のような状態だったのですが、見事に蘇りました。
ちなみに元はこんな状態でした、汚い…
ネットを取り付けるとこんな感じです。
精悍な感じですっごくカッコいいです。
これでこのスピーカーもあと10年、いやもっと長く生きながらえるっす、めでたしめでたし!
音質レポートは以下の続きの記事へ:
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