先日、本格的な梅雨に入る前の晴れた日にマイ・メインスピーカーのNS-1000Mの不定期メンテナンスを行いました。
で、何をやるかというと、
・ウーファーローテーション
・と同時に内部の空気入れ替え
であります。
数年に1度の作業です。
ウーファーローテーションとは何かというと、ウーファーの取り付けを180度回転させてマウントするんですね。NS-1000Mのコーンは比較的軽いのであまり問題にはなりませんが、エッジとダンパーに対して重いコーンのウーファーの場合、ウーファーコーンが下を向く方向に傾いてくるんですね。ワタクシのように数多くのスピーカーに接していると、たまにこの症状に陥ってるウーファーユニットに遭遇します。
蛇足ですが、ウーファーなどを長期保管する場合、ユニットを仰向けにしたままにするとコーンが下がります。コーンが下がってしまったユニットにはよく遭遇します。長期保管する場合、コーンが下がらないよう、新聞紙を丸めたものなどで支えるようにするとよいです。TADのウーファーなど、新品で買うとコーンが下がらないよう養生する支えが挟まってたりします。
まずは座布団の上に1000Mを寝かせ、ウーファーのネジを外してウーファーを取り出します。
ちなみにユニットを留めるネジはステンレスキャップボルトに変更済みです。キャップボルトに交換したい方は
・ウーファー:M6 30mm
・スコーカー:M4 30mm
・ツイーター:M4 30mm
とそれぞれワッシャを購入すればOK。ボルトの強度区分などは普通のステンレスキャップボルトで十分なのでホムセンで売っているもので十分です。「NS-1000M用」と題して異様な値段で売ってるのを見ますが、普通のボルトです。
ワタクシの1000Mは96年に買った30万台且つ数年に一度の空気の入れ替えで、内部にサビは皆無、キレイなもんです。ウーファーへの配線はウーファーを180度回すにはパツンパツンで短いので延長しています。
ウーファーローテーション自体は、ウーファーを外して再マウントするだけなのでサクっと終わります。その過程でエンクロージャー内部の空気も入れ替わります。湿気を多く含む空気で密閉するのは望ましいことではありませんので、この作業は湿気の少ない日に行うのが必須です。
最後に定位置に戻す前に背面の板やターミナルを止めているネジの緩みチェックを行います。
合板とはいえ木材ですので湿度などで微妙に膨張収縮を繰り返します。数十年間、一度もチェックしたことない1000Mの場合、1/4〜1/2回転くらいネジが締まるはずです、力任せに締めちゃダメですよ(ワタクシのは不定期メンテナインスでチェック済みなので殆ど緩んでいないです)。ブツによってはこの作業でハっとするくらい音が引き締まります。
というわけで作業終了して定位置へ、これまで、ウーファーのセンターへの導入線が上側だったのが下側になりました。
使わないときはフエルト地のカバーをかけているのでウーファーの色褪せもほとんどありません。本来はサランネットが無いので埃除けのためにかけていたのですが、結果、ウーファーも色褪せず今に至っています。
25年間、絶好調なマイNS-1000Mでした!
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