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SONY SS-R1、レストアその1

2021/03/10 - SONY SS-R1

今回からソニーのSS-R1の修理です。

SONY/ソニー SS-R1、修理前の画像

なんだかスピーカー修理専門ブログみたいになってますが、それは本意ではなく、あくまでプアオーディオ全般です!

ということで、SS-R1ですが、70年代末期のスピーカーでソニーがAPMに執着し始める直前の頃でGシリーズなどを出してた頃のものです。以前にもブログに書いたと思いますが、ワタクシの初めてのコンポーネントステレオのスピーカーはSONYのSS-R5でした。このR1の長兄にあたるモデルです。


SONY SS-R5・引用元:オーディオの足跡様>SONY SS-R5

当時、なぜこれをチョイスしたかというと30cm 2ウェイで最も安かったから、という中学生ながらも家計を心配しての決断でした(実際はお達しの予算からこれが精一杯の選択肢でした)。このSS-R5を長兄とするRシリーズ、
・2ウェイ・バスレフエンクロージャー
・ツイーターが全てチタンダイアフラムのバランスドライブ
・パンチングメタルの音響レンズ
・低めに設定されたクロスオーバー周波数
という共通項があるのですが、特筆すべきはバランスドライブのツイーターです。1.2kHzから20kHzまでをカバーするワイドレンジかつ93dbの能率の30cmウーファーと対等に使える高能率。解像度も良好で大音量でも歪んでいる印象が皆無の超優秀なユニットなんですね。

もう一度、SS-R5の音を聞きたいなと思ったのですが、入手時の送料の問題や置き場所の問題など、障壁が多くて無理。というわけで20cmウーファーの末弟のSS-R1をゲットしたのです。

と、簡単に書いていますが、実はSS-R1を入手にも苦労したのです。タマ数が少ない上にRシリーズのツイーターは断線率が非常に高い上に断線修理が難しいという問題がありまして、最低限ツイーターが正常な個体に巡り会うのに時間を要しました。

入手した個体は冒頭の画像のようにウーファーのエッジが朽ちていますんで、エッジ修理からです。
いやもう見事に朽ち落ちてます(笑)

SONY/ソニー SS-R1、エッジが朽ちたウーファー

取り外して掃除からですが、一見アルミフレームに見える外枠は化粧フレーム、しかもプラスチック。R3やR5がアルミフレームの豪華なウーファーだったのとは雲泥の差ですな。

SONY/ソニー SS-R1、取り外したウーファー

まずはウレタン枠の接着部分にカッターを入れてウレタン枠を外します。通常、こういうウレタンは劣化でボロボロなんですが、なぜか劣化なし(不思議)。

SONY/ソニー SS-R1、ウーファーのウレタンリングを剥がす

ここは剥がすのにシンナーなどは使ってはイケマセン。化粧フレームも樹脂製なので溶ける可能性があります。

ウレタン枠を剥がすとこんな感じ(実は剥がす必要はなかったです)。

SONY/ソニー SS-R1、ウーファーのウレタンリングを剥がしました

このアルミっぽい化粧フレームは力技でメリメリっとスピーカーのスチールフレームから剥がします。化粧フレームの下のウレタンエッジが粉化しているので割と容易に剥がれます。

SONY/ソニー SS-R1、ウーファーの化粧フレームを剥がします

化粧フレームまで剥がしてスピーカーユニット単体になりました。

SONY/ソニー SS-R1、ウーファー完全分解の図

さて、ここからが地道な作業「古いエッジや接着剤の除去」です。キレイに除去しないと新しいエッジのための採寸すらできませんので。

SONY/ソニー SS-R1、ウーファーの朽ちたエッジの掃除

カッターやサンドペーパーや爪楊枝や綿棒やラッカーシンナーなど、ありとあらゆるものを使って地道にお掃除しました。

ブログではほんの数行ですが、ウーファー2本分で延べ半日くらいかかってます。部屋はシンナー臭いしウレタンが粉になってデスクの上がザラザラして気持ち悪いっす、あぁ掃除がめんどくさー(笑)

というわけでキレイになりましたので、新エッジのための採寸などを行える状態です。

ちょっと色褪せし過ぎな感じですので、ウーファーコーンは着色も行う予定。

今回はここまで、次回はクロスエッジの制作〜ウーファー修理完了までかな。
続きは以下の記事になります:

SONY SS-R1、レストアその2

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