トリオ・LS-77のレストア、第5回目です。
これまでの記事は下記であります:
・TRIO LS-77、第1章・とんでもジャンクでした
・TRIO LS-77、第2章・錆落とし&磁気部組み立て
・TRIO LS-77、第3章・同軸ユニット1本目完成!
・TRIO LS-77、第4章・同軸ユニット2本目の作業
今回は同軸ユニット2本目の組み立てです。
記事は、すでにバックプレートとマグネットは接着が完了した状態から始めます。
フロントプレート側、けっこう錆が酷く、このように錆落としと共にメッキが剥がれていますので、こういう箇所は防錆のために薄っすらとクリア塗装を施しています。
マグネットとフロントプレートを接着するためにジグに固定します。
おっと、接着の前に…
マグネットを押し剥がすためにフロントプレートのネジを外してこのような作業をいたしております。
この黒いネジを元の皿ネジに戻さないといけないのですが、元の皿ネジはしっかりとネジロックで留められておりました。なので、元の通りネジロックで固定してネジ留めします。使用するネジロックは永久固定用のデヴコン。
フロントプレートとマグネットの接着面には全域に薄っすらとエポキシ接着剤を塗布します。接着剤のテカり、分かりますかね?
というわけで合体です。磁気ギャップの箇所にはスペーサーを入れます。このユニットのギャップは広めで1.2mmなので、今回は厚紙の積層ではなくプラ板を買ってきてスペーサーを使用しました。
このまま丸1日おきます….
磁気ユニット部の組み立てが完了したら、次はコーンを元に戻します。
ダンパー部はキレイにフレームから剥がしています。ダンパーの生地に染み込んでいる旧接着剤はそのまんまでも構いません(染み込んで硬化している旧接着剤を完全に除去するのは不可能なのと、新接着剤のシンナー分で旧接着剤はある程度溶解して新接着剤と一体化するからです)。
ヨークとのギャップをスペーサーで固定できない場合のコーンの接着は、まず、フレームに接着剤なしで仮止めして慎重に位置決めし、位置が決まったら2箇所ほど接着剤を点付けします。
位置が決まったらエッジをクリップで固定
で、エッジをクリップ固定したまま手早く且つ丁寧にダンパーを接着します。
ダンパーの接着が固定したらエッジを接着してコーンの接着。
最後にガスケットを接着してコーンの接着作業は完了です!
ホーンツイーターは特に問題ありませんが、掃除してエッジ部分のアルミ時をサンドペーパーで磨いて輝きを戻します。
しかしこのツイーター、ほんとに良い出来です。単体ユニットとして何かに使いたいくらいです。
最後にツイーターを中央に取り付けて完成です!
これにて左右の同軸ユニットは完成の状態となりました。
そのまま取り付ければ即楽しめるのですが、エンクロージャーに補修したい箇所があるのと、アッテネーターのほんの僅かな位置にガリが出てますので、それらの補修および整備作業をしないといけませんぜ。
というわけで次回の記事はその辺りの作業を書いてLS-77は一旦完結かな(の予定)。
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