近所のリサイクルショップでサランネットなし&外観汚れ&痛みでケンウッドのLS-7PROが安く売ってましたのでゲットしました。お目当はリニアムツイーター、ツイーターが断線しているDIATONE DS-5Bが1ペアありますので流用できればいいなぁ、と。
画像では綺麗に見えますがエンクロージャーの側面や上部など傷らだけで割と悲惨な状態です…
リニアムツイーターについては「リニュウムツイーター」「リニウムツイーター」など色々と呼び方があるようで、綴りは「Linaeum Tweeter」です。Linaeum A-1などが有名かと。構造や仕組みについては割愛しますが、音場感の良さ、低歪み、高い応答性が特徴です。簡単に言うと明瞭で澄んだ高音って感じでしょうか。
このLS-7PROは、同社のミニコンポセットAvinoシリーズのAvino PRO7に付属のスピーカーです。調べると1997年頃ですね、AvinoシリーズはAクラスアンプを採用したレシーバーなど、ケンウッドの意欲作。90年代半ば頃のケンウッドは、ミニコンポに注力していた時代でK’sシリーズなどハイクラスのミニコンポなども手がけていた頃です。
分解前に視聴しましたが、ツイーターは確かに良い感じ、真正面からドーム系のツイーターを聞いたときのような突き刺さる高音って感じではなく、優しくも且つ明瞭な音質です。ウーファーとのマッチングは巷では評価が二分なようですが、個体差なのか再生環境のせいか(ウチの再生環境はアンプ:YAMAHA AX-1200/CDP:DENON DCD-1650AL)、やや低域が出過ぎな感じはしますが中音域などは自然な感じで言われてるほど悪くないです。というか、今どきの普及クラスのスピーカーよりはずっと良いです。
というわけで分解です
まず、前面を構成するバッフルボードを外します。
バッフルボードは樹脂製(ABS樹脂かな?)、ツイーターのホーン形状になっている部分はバッフルボードの裏面からネジ留めになっています。
バッフルボードを外した状態です。
ウーファーはリング上のスペーサーでバッフルから2〜3cm突き出た形でマウントされています。ツイーターはバッフル面直付け。おそらく音源位置を揃えるためでしょう、なかなか凝っています。
取り外したリニアムツイーターがこちら…
フイルムを巻いたような2本の円筒状の中央接点部から音が出る仕組みです。他機への流用の際、ユニット内部がむき出しなのも無粋ですので、グリルも採取しました。グリルはハンダコテなどで樹脂の留めを溶かして外します。
後ろ側はこんな感じ、構造上、そこそこ厚みはあります。
分解後、ウーファー/ネットワーク/ターミナルは何かに使えるかもしれないので保管、エンクロージャーは傷だらけでしたので躊躇なくジグソーで切り刻んで破棄となりました。
後日の使用がなかなか楽しみなユニットです>リニアムツイーター。
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