久々に鈍器系スピーカーの投稿です。
今回はads L300e、90年代初めころのモデルです。
adsはかつて米国に存在した音響機器メーカーで90年代の初め頃(おそらく93〜94年頃)に廃業してしまいました。
現在も同じブランドロゴのadsというメーカーはありますが、本家の廃業後にブランドが買われて再起動した別会社かと。
このL300e、13cmウーファーで一回り大きな鈍器系ですがとても鳴りっぷりのいいスケール感の再現が素晴らしいスピーカーで小型スピーカーとは思えない音を奏でます。造りはいかにも米国製小メーカーのスピーカーといった感じで仕上げなどは無骨でヘビーデューティーな雰囲気です。
ツイーターはポリマー系のダイアフラムかと思われます。
ウーファーは13cmのペーパーコーン
ツイーターと取り外してみました。
1インチ口径で先に書いたようにポリマー系ダイアフラムです。プレートのadsのロゴがカッコよい!
プレートはアルミ製です。
ウーファーも外してみました。
と書くと簡単そうですが、ウーファーもツイーターもエンクロージャーのバッフルの凹にハマって貼り付いているせいで外すのはエラい苦労しました。
フロントガスケットもなく鉄フレーム剥き出しの飾りっ気ゼロのユニット。
塗装が甘いせいか錆がけっこう出てますね。
これくらいだったら錆を落としてエアブラシで塗装でOK。
多くの鈍器系と同じくマグネットは大きくゴッツいユニットです。
エッジもダンパーもかなり柔らかめで典型なアコエアサス向けのユニットです。
エンクロージャーもアコエアサスらしくぎゅうぎゅうに吸音材が詰められています。
赤いグラスウールなんて初めてみました。エンクロージャー自体はアルミダイキャストですが、バッフルは樹脂の化粧板が覆っています。このウーファーがはまる凹部分のせいで貼り付いたウーファーの取り外しは困難を極めました。
このスピーカーの短所の一つがターミナル
ものすごく結線しづらいっす。
ターミナルの裏側がそのままネットワークになっててかなり大きな基板です。コンデンサー類は裏面なのですが、基板がエンクロージャーに接着されているため、取り外すことができないです。
というわけでクロスオーバー周波数は不明。
なんとなくガサツな造りに見えますが、密閉処理はかなり徹底されていて、ネジ穴などはこのように旋盤で削り出したネジ受けを圧入してシーリングしてたりと、肝心な箇所は丁寧な造りです。
国産メーカーの鈍器系ではただの貫通ネジ穴になっているのが殆どですが、旋盤で削り出したネジ受けこそありませんがきちんと貫通穴ではないネジ受けがある機種もわずかに存在します(確かFOSTEXのGX10がそうなってたような)。
ちなみに前面グリルは薄いパンチングメタルの鉄板なのです。
エンクロジャーへの装着はカチっとハマるのではなく、少し緩いので音量をあげると共振してると思うので鳴らす時は外すようにしています。
このスピーカー、実はある大型のスピーカーを買ってしまったので、つい先日手放してしまったのです。
2ヵ月ほど前に空気録音収録したものがありますので動画をアップしました。
そんな事情から曲目や録音環境が最近の動画とはちょっと異なります(稚拙)。
0:41 〜 mixkit “Blue Funk”(Funk/Electric Bass)
2:45 〜 mixkit “Atop A Mustang”(Latin/Acoustic, Percussion)
4:23 〜 mixkit “Ocean Of Love”(Pop/Guitar)
5:53 〜 works291 Original Jazz “machi”(JAZZ/Piano, Contrabass)
2ヵ月前に作った動画、自分で見てもテキトー過ぎて泣けてきます(泣き笑)
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