DIATONE M-S07は背面にターミナルはなく、スピーカーケーブルは直出しになっています。不便極まりないです。
以前、FOSTEX GX10に施した改造と同じ手法でターミナル化します。
ネットワークを取り出します。直出しのスピーカーケーブルはネットワークから出ていますので、これを先に処理ます。
右にあるものが今回使用するターミナルです。
ターミナルによって背面バッフルとネットワークを共締めにして密閉度も確保しますのでネジ部分がM6と比較的太いものを使用します。
まず、ネットワークから出ているスピーカーケーブルをターミナルに接続できるよう変更します。
元のスピーカーケーブルの穴は手前にある樹脂プレートで塞いでエポキシで固めます。
次に背面バッフルとネットワークを共締めにするため、エンクロージャーとネットワークを止めるネジ穴を7.5mmの貫通穴に加工します。「7.5mm」というのは新設するターミナルの赤黒の袴パーツの挿入部の口径です。
エンクロージャー側の真ん中にあった元々のケーブルの穴も前述の樹脂プレートとエポキシで蓋をして密閉します。
背面バッフル、ネットワーク、スピーカー入力配線を共締めして装着。
外部はこんな感じです。
出っ張りが短く、コンパクトな鈍器系にはドンピシャのターミナルです。
以上で完成です。
これでやっと音出し試聴ができます!
さて音質の方はというと、一聴して感じるのは、クリアで元気よく鳴りますがやや中音が引っ込み気味でドンシャリ傾向かなという感じです。低音はこのサイズとしては十分以上に出ていて、鈍器系らしい高解像度で心地よい低音です。ツイーターがやや元気が良すぎる感じ。ロック系&ジャズ系を聞くにはよい感じですが、ボーカルがやや埋もれ気味ですね。鈍器系としては上々の音質です。当時流行っていた洋楽サウンドにはベストマッチな感じです(おそらく、ターゲットの購入層もその辺を主に聞く層だったと思われます)。
余談ですが、CLASHのアルバムなんか大音量で鳴らすと録音の悪さの粗も隠れてイイ感じで鳴ります。
FOSTEXのGX10がどちらかというと豊かな低音でバランス良くなるチューニングですが、こちらは元気一杯でイケイケな感じですね。
先日までNS-1000MMの間の抜けた感じの音ばかり聞いてたせいか、凄く良い音に聞こえます(笑)。
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