トリオ・LS-10のレストアの続きです。
前回の記事は以下です:
・TRIO LS-10、レストア作業・序章
・TRIO LS-10、レストア作業・自作エッジで修復
今回はユニット整備、腐食や塗装剥げなどに対する外観を仕上げる作業です。
ウーファーは前回の記事でエッジの修復が完了。
接着剤の乾燥後、数日経っていますので20Hzの信号を大音量で投入して動作確認します。
もし市販の細いエッジを使っていたら、このストロークは出なかったことでしょう。
日常使用でこんな大音量を出すことはないとは思いますが…
これでエッジの貼りの強固さや偏っていないことを確認(貼り方が悪いとこの段階でビビり音や歪み音が出たりします)、2時間ほど鳴らしっぱなしにして初期慣らし運転とします。低周波を大出力でずっと鳴らすとアンプが熱々になります。
エンクロージャーにマウントする際に合わせるアルミプレートに軽い塗装剥げが端々にありましたので、これもエアブラシで艶を調整したブラックで塗装、こちらにこびりついている古いエッジ跡も除去しました。
合わせてみます。
少し分かりにくいですが、エッジのロール部分とバッフルプレートとのクリアランス、元々のエッジとほぼ同じ幅の2mmほどになっていることが分かりますでしょうか?
エッジの外観も元のウレタンっぽい外観で仕上がってバッチリですね。
これでウーファーは完成です!
ツイーターの方はエッジも平面の振動板は非常にキレイな状態ですが、アルミのフレームに少し腐食が生じてそれが表面の塗装面に白い染みとして現れています。
裏面のアルミプレートの腐食もサンディングしてある程度除去します(左側が除去後)。マグネット部に腐食はありません。
表側のブラックの箇所、特に振動板を囲む丸い溝模様の箇所は真鍮のワイヤブラシで軽くこすって腐食を除去したのち、エッジと振動板をマスキングして塗装します。左側のツイーターの白っぽい円周塗装剥げが腐食の跡。
塗装するとこんな感じで新品っぽいです。
これでウーファー、ツイーター共にレストア&整備が完了しましたので次回はエンクロージャーへの組み込みを行い完成ですね!
続きは以下の記事です
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