ONKYO M77のレストア記事、第2回目です。
前回の記事は以下になります:
前回、ウーファーの古いエッジの残骸を除去、フレームを再塗装したりで新エッジを貼る直前の状態まで作業は済んでいます。
今回のM77はネットでのインプレを見ると少しブーミーな味付けのスピーカーのようで、そんなこんなでコシの強目のエッジがいいかと思いまして、コーンとフレームを採寸の上で市販のラバーをエッジを入手済みです。
いつもは自作エッジですが、作らないで済むならそれに越したことはないわけで…最外周がちと大きいので最外周のみミミカットしました(右側がそうです)。
ところがですよ!
合わせてみたところ、このエッジは使えませんでした!
エッジ内周側にリブが付いていて、コーン下面に貼るとコーンが浮いてるような感じになってしまいます。
エッジをコーンに上貼りするなら使えますが、元々が上貼りエッジのユニットではないのでそれは気が進まない。どうしても上貼りできずにやむなく下貼りすることはあっても、逆はこれまで経験ないです。
このエッジが流用できそうなユニットは手持ちにありませんし、外周ミミカットしてしまったので売却もできずにゴミ箱行きです。ま、AliExpressで安かったのでいいんだけど…
というわけで、結局、エッジを作ることになりました(笑)
少し厚手の綿布でやや硬めのエッジを目標に作りました。
貼ってみて固すぎる場合は剥がして作り直せばいいわけで(ラッカーで容易に剥がせてリカバリー可能なのがボンド1521Bを使う理由の一つだったりします)。
そんなわけでウーファーの出来上がり!
作成したエッジはわざと布目が出るよう仕上げましたので遠目にはウレタンエッジぽい感じに見えます。
コーンの汚れ(カビを除去した跡)はそのままです。全体が激しく退色している場合は着色も検討しますが、手を加えないで済むならそのままです。気が向いたら着色するかもしれませんが…
ところでこのウーファー、フレーム外観は黒塗装ですが、とても分厚いアルミフレームでかなり強靭な造りになっています。フレームのアームは珍しい3本スパイダーになってたり、凝ったウーファーです。
このスピーカー、もう1つ気になっていたところがあって、それはアッテネーター。
5ポジションのクリックになっているのですが、HighとMidで微妙にズレてて中央値に合わせると妙な見た目になります。元々そういうものかと思いましたがLR比べてもクリック位置がズレていますので、使っているうちにアッテネーター自体が供回りしたのでしょう。
アッテネーターを緩めて再締め込みを行うには前面パネルを剥がさないと工具が全く入りませんのでパネルを剥がしますが…
パネルは両面テープで留められていて隙間からパーツクリーナーを吹き入れて両面テープを緩めて剥がしますが、これが物凄く強力なテープで且つ中央部にカシメ挿入ダボでハマっていて剥がすのに2時間ほど。中央のカシメ挿入ダボは打ち込んであるらしく、絶対に無傷では抜けませんのでダボを切り離しました。
再装着するのですが、アッテネーターの装着部の穴はアッテネーターを装着するプラ部品がハマる構造になっていて、ここの密閉が甘いと後々問題になりそうなのでラバーでパッキンを作って貼りました。
プラ部品はパッキン内壁にかなりの力で押し込むような感じになりますので密閉は完璧です!
アッテネーターはファストン端子接続に変更、アッテネーターの装着のプラ部品は当初はネジ留めする設計だったのかネジ穴がありましたのでネジ留めにしています。
これで問題らしき箇所はすべて対処、あとは組み立てて音出しですね!
続きは以下の記事になります:
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