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ONKYO M55 (1セット目)のレストア・その3

2025/02/13 - ONKYO M55

ツイーターの磁気ユニットの研磨で単調な作業が続きましたので気分転換にウーファーの方の作業をちょこっとやっておきます。

見ての通り、エッジは崩壊しコーンの色は褪せている典型的な経年劣化ユニットです。幸いなのはマグネットずれを起こしそうな磁気ユニットの腐食がないことくらい。

オンキヨーM55、レストア作業前の劣化したウーファー

古いエッジの残骸や接着剤をこそぎ落としていきます。なんだかんだでこれが一番面倒臭いです。このユニットはカッターナイフの背でカリカリと容易に落とせましたが、モノによっては古いエッジの残骸のこびりつきが非常に落ちづらいものがあったりしますので。

オンキヨーM55、レストア作業前の劣化したウーファーの古いエッジの残骸や接着剤

ウレタンエッジって、劣化するとザラメ糖みたいな粒子になるタイプのもの、粉状になるものの2種があるようでM55は前者です。このタイプは比較的落としやすくて楽です。粉状になるものは厄介(笑)。
コーンの端っこは接着剤と共に飴状になって残っているのでハサミで接着剤ごと切り取ります。

オンキヨーM55、レストア作業前の劣化したウーファーの古いエッジの残骸や接着剤その2

古いエッジの残骸や接着剤の除去が終了。フレームもキレイに掃除しました。
通常であればここから新エッジを貼って終了ですが色の褪せたコーンのままではシマリのない出来栄えになりますのでエアブラシでコーンに着色します。

オンキヨーM55、劣化したウーファーの古いエッジの残骸や接着剤の除去完了

使用塗料は染料系塗料です、顔料系塗料はコーン紙の重さに大きな影響を与えますので基本的にホワイトコーン以外では使用しません。「染料系塗料とはなんぞや?」というと要はインクやいわゆる染料です、一方の顔料系塗料とはラッカー塗料や絵の具やペンキみたいなやつです。

マスキングしたらエアブラシ@塗装ブースで数度に分けて塗料を吹きつけていきます。染料系ですので吹きつけた塗料はコーンに染み込みます。それが半乾きになったら重ね塗りという感じで塗っていきます。

オンキヨーM55、劣化したウーファーのコーン紙の着色

3度の重ね塗りで概ねコーンユニットらしい色になりました、だいたいこんなもんでしょうか。

オンキヨーM55、劣化したウーファーのコーン紙の着色が完了

塗装直後はコーン紙が濡れている状態で脆弱なので触らないように注意します。季節にもよりますがコーンに染み込んだ塗料(水性インク)が完全に乾くまで丸1日以上かかりますので放置します。センターキャップは後で掃除したいと思います。
というわけで乾燥までしばらくはウーファーに触れませんのでツイーターの作業に戻ります。

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