先日、ヤフオクでゲットしたTechnicsのSB-F1が届きました!
1977〜1978年頃のテクニクスのコンサイスコンポの最小サイズのスピーカーです。アルミニウムエンクロージャーでずっしり重い、鈍器系スピーカーの元祖みたいなスピーカーです。
ミニコンポ用のスピーカーと侮ることなかれ、70年代終わり頃当時の各社のミニコンポへの力の入れ様はハンパではなく、特にテクニクス、オーレックス、ダイヤトーンなどは、セパレートアンプ当たり前、当時は高級機のみに使われた金メッキ端子採用、デジタルチューナーなど、力の入れ様は凄いものがありました。
Lo-Dも頑張っていましたが、いまいちパっとせず、次点でアイワが力を入れており、アイワのミニコンポはリーズナブルな値段とデザインの良さから人気商品でありました。
で、SB-F1ですが、当時テクニクスがこだわっていたリニアフェイズ(各ユニットの音源の位置を揃える)が反映されたもので、ツイーターが少し奥まった位置になっています。各社の同サイズのスピーカーの多くがドームツイーターを採用する中、SB-F1のツイーターはホーンツイーターです。当時は普及品のシスコンのスピーカーにも普通にホーンツイーターが使われていましたので、特に珍しいものではなかったです。
背面です。
特にこれといって特徴はないのですが、持ち上げる際に手を掛けやすい形状になったいたり、ターミナルはネジを締めた際に出っ張らない高さになっていたりと、こだわりを感じさせる設計になってたりします(が、使い辛いためターミナルは変更の予定です)。
パイオニアの鈍器系の代表格、CS-X3と並べてみました。
CS-X3よりもちょっと背が高いかな、と。
音質の方はというと、とても元気で良い音がします。いまどきのスピーカーと較べても遜色なく上から下まできちんと出てる、という感じですね。特に低域は(このクラスとしては)十分に出ており、パイオニアのCS-X3よりも低域の延びはあります。割と解像度が高めでヒネた味付けのない音でちょっとモニターSP的かもしれないです。ドラムのアタック音やエレキベースの音など、クッキリと鳴らす傾向です。
このシリーズには一回り大きな12cmウーファー搭載のSB-F2、さらに大きな16cmウーファークラスのSB-F3などがありました。またSB-F1は80年代に入り、ウーファーとツイーター共に平板ユニットとなったSB-F1 mkIIへと進化します(コストダウンとも取れますので、進化かどうか微妙ですが)。
さらにアルミエンクロージャーのSB-Fシリーズとは別に木製エンクロージャーのSB-Xシリーズもありました。SB-X01欲しいです!
【後記】下記に分解整備の記事をアップしました。
・Technics SB-F1、整備ついでにSB-X01と比べてみる
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