先日のFOSTEXのツイーター・FT1RP(リンク)と共に入手した10cmウーファー・FW100です。アルミフレームに巨大なマグネット、今ではあまり見られない贅沢な造りです。
が、しかし、酷い状態です。
入手時のエンクロージャーに日付のラベルがありましたが、その日付は1977年、42年前のユニットです!
エッジが朽ちるのは多々あるので珍しくないですが、コーン紙の端々が内側に折れています。物置か押入れの奥底にン十年置きっぱなしにしたのでしょうか…
水没を疑いましたが、金属部分のサビやコーン/ダンパーのシミやカビ、もありません。一緒に入手したエンクロージャー(GK10)内のフエルトもキレイなもんだし。どういう環境で保管するとこうなるのか謎ですね。
とりあえず、コーンは使い物になりませんので、ラッカーで根気よく接着剤を緩めてボイスコイルから外しました。ボイスコイル内側は埃の侵入よけと保護を兼ねて厚手の紙(ハガキがジャストフィット)を挿入しています。
今回、ダンパー&ボイスコイルはそのままでコーンのみ張り替え作業なので、ダンパーやリード線はそのまま残しています。ボイスコイルから伸びる導線が折れて切れたりすると最悪修理不能になりますので、クネクネ曲げて折ったり/不注意で引っ掛けて切ったりしないよう、要注意です。
ボイスコイル内側はサビもなくキレイです。水没でなければ異常な湿気でコーンがふやけた、と思っていたのでボイスコイル内側は錆々かと思ったらキレイなもんです。
ボイスコイルとコーンの接着部にはラバーリングが入っていました、これは重量を稼ぐためのものかな?ダンパーが少し沈んでいますので、ずっと仰向けで長らく置いていたのでしょう。
作業メニューは
・ダンパーの修正
・ダンパーをボイスコイルごと外してチェック
・リコーン
ってとこですね
というわけで、汎用の4inchウーファー用のリコーン材料をeBayで注文しました。
部品がくるまで2週間〜1ヶ月くらいかな。
続きは以下の記事です:
FOSTEX FW100、レストア作業(リコーン)その2・ダンパー修正
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